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ビタミン様物質
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ビタミン様物質(ビタミン様作用因子)は、体内においてビタミンと似た重要な働きをする物質ですが、体内合成量で人体に必要な量が足りて欠乏症が起こらないことからビタミンとは区別されている物質です。
ビタミン様物質は、生命維持のために摂取が必要というより、健康維持や疾病予防に役立つ有益な作用が期待されています。
実際に医薬品に活用されているものもあります。
欠乏症が認められればビタミンとして認知されますが、研究者によってはすでにビタミンとして取り扱っている場合も見受けられます。
体内で多くの化学反応に関与するほか、ビタミンEに匹敵する強い抗酸化力を持ち、細胞膜の酸化を防止します。
12種類ある同族体のうちQ10(コエンザイムQ10)は、心不全や虚血性心疾患を改善する効果が期待されています。
細胞膜や神経組織を構成するレシチンや神経伝達物質のアセチルコリンの材料となる大切な物質です。
レシチンには、血管壁へのコレステロール沈着や肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐ作用があり、アセチルコリンには、血管を拡張して血圧を低下させる効果があります。
このため、コリンには動脈硬化、脂肪肝、高血圧などの予防効果が期待されています。
シトリンやルチン、ヘスペリジンなどのフラボノイド化合物のことです。
血管の透過性を正常に維持する作用に関与しています。
ルチンには、ビタミンCとともに毛細血管を強くする作用があり、脳卒中などの出血性の疾病予防に効果を発揮しています。
また、血圧を下げる効果もあることから、高血圧予防も期待されています。
食品ではそばに多く含まれていますが、水溶性なので、茹で汁に溶け出てしまいます。
細胞膜を構成するリン脂質の成分として大切な物質です。
特に神経組織の細胞膜に多く含まれています。
「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、かんぞうに脂肪が溜まるのを防いだり、コレステロールの代謝をよくしたりと、脂質の運搬をサポートする作用があります。
ビタミンBxとも呼ばれます。
葉酸の合成に深く関与している物質です。
有益な腸内細菌を増やす作用にも関与しています。
キャベツから発見されたことからキャベジンとも呼ばれます。
ビタミンUの名称は「潰瘍(Ulcer)」の頭文字に由来しています。
胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復に作用することから、胃・十二指腸潰瘍の予防・治療に効果を発揮します。
抗酸化作用を持つことから、ビタミンC・ビタミンEが不足したときに抗酸化作用を補う働きも果たします。
ビタミンB13とも呼ばれます。
脂肪肝予防の作用がありますが、摂り過ぎはかえって脂肪肝を発症するともいわれています。
ビタミンBtとも呼ばれます。
必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸の一種です。
脂肪酸の代謝を促し、中性脂肪や脂肪酸を燃焼する働きがあることから、ダイエット効果が注目されています。
ビタミンB17とも呼ばれます。
抗がん作用や予防効果があるとされていますが、評価が定まっていません。
大豆や納豆、お茶、パセリなどに多い有機化合物で1979年に発見されました。
子供の発育を促し、ケガの回復を早める必須アミノ酸リジンの分解に関わります。
摂取量などまだわかっていないため、今後の研究が注目されます。