β-グルカン(ベータグルカン)

ブドウ糖を含む多糖体をグルカンと呼び、中でも免疫力を高める作用を持つ、β-グルカンが注目されています。

グルカンはブドウ糖(グルコース)を含む不消化性の多糖類の総称で、食物繊維の一種です。

数多くの種類があり、大別するとαとβの2種類に分類されます。

アミロースやグリコーゲン、デキストリンなどもグルカンの一種ですが、これらの成分はα-グルカンに属します。

β-グルカンは、きのこに多く含まれており、糖の結合の仕方で分類され、それぞれの健康作用が異なります。

きのこの様々な健康作用は、β-グルカンによるものだということが解明されてきました。

β-グルカンは、きのこ以外にも含まれており、パン酵母から抽出されたものがサプリメントなどに使用されています。

β-グルカンの働き

β-グルカンは、β-グルカンには抗腫瘍効果があると考えられています。

サルノコシカケ科、ハラタケ科、シメジ科に属するきのこには、β-D-グルカンが多く、グルカンの中でもがん細胞の成長を抑制する働きがあることが確認されつつあります。

特にアガリクス(ひめまつたけ)に多く、人気を集めています。

化学的に合成された医薬品と違い、副作用がない点で抗腫瘍薬として有望とされています。

β-グルカンは免疫監視機構で重要な働きをする白血球に働きかけ、活性化させて免疫力を高めてくれます。

また、アレルギーの予防・改善にも効果があるといわれています。

きのこのβ-グルカン含有量

ほとんどのきのこにはβ-グルカンが含まれていますが、含有量は種類によって違います。

きのこ種類乾燥品100g中のβ-グルカン含有量
しいたけ27.8g
まいたけ21.5g
エリンギ17.2g
ひらたけ17.1g
ぶなしめじ15.1g
なめこ13.6g

 

β-グルカンの関連ページ