クロム

クロムは、糖質や脂質の代謝をサポートし、インスリンを活性化させ、不足すると血糖調節能力(耐糖能)が低下します。

クロムの体内存在量は成人の場合でもわずか2mgですが、糖質や脂質の代謝に関わる重要な微量元素です。

血糖値を正常に保ち、糖尿病を予防したり、脂質異常症や動脈硬化の予防に効果を発揮します。


化学記号Cr
クロムの体内分布すべての細胞
クロムの生理作用糖質や脂質の代謝をサポート
摂りすぎによる弊害特殊な中毒症状以外、過剰症はみられない
不足による弊害糖尿病、脂質異常症
1日の摂取基準成人男性:35~40μg  成人女性:30μg


クロムの過剰摂取による弊害

普通の食事を摂っていれば、過剰症は起こりません。

過剰症としてクロムを取り扱う作業に従事している人に呼吸器障害がみられることがあります。


クロムの摂取不足による弊害

クロムの必要量は極めて微量であることから、通常の食事で不足することはありません。

仮に病気などで不足すると、糖質や脂質の代謝に異常が現れ、高血糖や糖尿病、動脈硬化などの発症に至る可能性が高まります。


クロムを多く含む食品

  • 魚介類、肉類、海藻などに多く含まれます。


クロムの1日摂取基準

年齢(歳)推奨量(μg)
0~5(月)--
6~11(月)--
1~2(歳)--
3~5(歳)--
6~7(歳)--
8~9(歳)--
10~11(歳)--
12~14(歳)--
15~17(歳)--
18~29(歳)4030
30~49(歳)4030
50~69(歳)3530
70以上(歳)3025