カリウム
カリウムは、あらゆる細胞の正常活動をサポートし、ナトリウムと作用しあって高血圧を防ぐ作用があります。
体内に含まれるカリウムの量は体重の約0.2%で、その多くは細胞内に存在しています。
細胞外液に多いナトリウムと作用し合いながら細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持する役目を担っています。
カリウムには、細胞内の酵素反応をコントロールする作用があります。
エネルギー代謝をスムーズに行わせ、細胞が正常に活動できるように環境づくりを行っています。
カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す作用があることから、血圧を下げる効果があるとして高血圧予防に有効と考えられています。
化学記号 | K |
カリウムの体内分布 | すべての細胞内 |
カリウムの生理作用 | 細胞の浸透圧の調節、細胞内の酵素反応をサポート |
摂りすぎによる弊害 | 高カリウム血症 |
不足による弊害 | 脱力感、食欲不振 |
1日の摂取基準 | 成人男性:2,000mg 成人女性:1,600mg |
カリウムの過剰摂取による弊害
カリウムは仮に摂り過ぎたとしても過剰分は、腎臓での K+ 調節機能により尿中に排泄されるので、普通の食事で過剰症になる心配はありません。
ただし、腎臓の機能が低下し、尿の排泄が困難になると、高カリウム血症をひき起こすことがあります。
カリウムの摂取不足による弊害
カリウムは、野菜やいもなどの植物性食品をはじめ様々な食品に豊富に含まれているので、通常の食事で不足することはないでしょう。
しかし、下痢や嘔吐、あるいは利尿剤の長期服用などで、カリウム排泄量が異常に増えると、脱力感や食欲不振といった欠乏状態が起こる場合があります。
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