チロシン
チロシンは、体内で必須アミノ酸のフェニルアラニンから転換されて、神経伝達物質のドーパミン、ノルエピネフリン、エピネフリン、皮膚や黒色色素のメラニン、甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロシンなどの原料になります。
アミノ酸の中には、脳の機能を高めることが知られているさまざまな成分がありますが、なかでもこのチロシンは、脳にやる気を起こさせる神経伝達物質として、近年注目を集めています。
チロシンはタケノコに多く含まれており、ゆでたタケノコの表面に、よく付いている白いかたまりがチロシンです。
この白いかたまりを汚れだと思って、取り除こうとする人がいますが、取り除かないでそのまま食べましょう。
チロシンはタケノコのほか、カツオ節、タラコ、しらす干しなどに含まれており、脳を活性化し、子供の脳の発達にも役立ちます。
チロシンが含まれている食品
- たけのこ、カツオ節、タラコ、しらす干し、ごぼう、キャベツなど。
チロシンの賢い取り方
タケノコを切ると出てくる白い粉は、チロシンの一部が結晶となって付いたもので、タンパク質に含まれるアミノ酸の一つなので洗い流さないようにしましょう。
タケノコとワカメを煮る若竹煮は、タケノコにないカルシウムやマグネシウムがワカメで補えるのでバランスの良い取り方といえます。
タケノコご飯(チロシンがとれるおすすめメニュー)
材料
- タケノコ150g、鶏モモ肉1枚、油揚げ1枚、しめじ1パック、だし汁1カップ、醤油大さじ3、酒・みりん少々、お米3合。
作り方
- タケノコは薄切りにして、やわらかくなるまでゆでる。
- 鶏モモ肉、しめじ、油揚げも食べやすい大きさに切る。
- ゆでたタケノコ、鶏モモ肉、しめじ、油揚げをだし汁で煮立たせる+酒、みりん、醤油を加え、弱火で10分煮る。
- 煮上がった具をお米に混ぜ、煮汁を加えて炊く。
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