カルシウムの上手な摂り方
カルシウムの吸収率は食品によって大きな差があり、牛乳・乳製品は約50%、小魚は約30%、青菜は約18%です。
牛乳中のカルシウムは、吸収率が高いうえ、1回の摂取量も多いので、毎日200ml程度摂ると良いでしょう。
カルシウムを多く含む食品
1食当たりの目安量 | 含有量(mg) | |
乳製品 | 牛乳 1カップ 210g | 231 |
プロセスチーズ 20g | 126 | |
ヨーグルト 105g | 126 | |
魚介 | 干しエビ 大さじ1 8g | 568 |
ワカサギ 2尾 50g | 225 | |
煮干し 5尾 10g | 220 | |
野菜 | 水菜 150g | 315 |
菜の花 100g | 160 | |
モロヘイヤ 50g | 130 | |
その他 | 生揚げ 100g | 240 |
ひじき 1食分 8g | 112 |
- カルシウムは、牛乳・乳製品、小魚、野菜、大豆製品などに多く含まれる。
カルシウムの1日摂取基準
年齢(歳) | 目標量(mg) ※は目安量 | 上限量(mg) | ||
男 | 女 | |||
0~6(月) | 母乳栄養児 | ※200 | ※200 | - |
人工乳栄養児 | ※300 | ※300 | - | |
6~11(月) | 母乳栄養児 | ※250 | ※250 | - |
人工乳栄養児 | ※400 | ※400 | - | |
1~2(歳) | 450 | 400 | - | |
3~5(歳) | 550 | 550 | - | |
6~7(歳) | 600 | 600 | - | |
8~9(歳) | 700 | 700 | - | |
10~11(歳) | 800 | 800 | - | |
12~14(歳) | 900 | 750 | - | |
15~17(歳) | 850 | 650 | - | |
18~29(歳) | 650 | 600 | 2,300 | |
30~49(歳) | 600 | 600 | 2,300 | |
50~69(歳) | 600 | 600 | 2,300 | |
70以上(歳) | 600 | 550 | 2,300 |
カルシウムの吸収率に影響を与える成分
カルシウムの体内吸収率は、他の成分の影響を受けます。
過剰なリンや食物繊維、シュウ酸、フィチン酸はカルシウム吸収率を下げさせます。
一方、牛乳中のCPP(カゼイン・ホスホ・ペプチド)やビタミンD、クエン酸は、カルシウムの吸収率を促進します。
タンパク質は、適量を摂取していれば、カルシウムの吸収を高めますが、摂り過ぎは逆に阻害することがわかっています。
カルシウムの吸収を 阻害するもの | シュウ酸(ほうれん草などに多いが、ゆでれば減少する) |
フィチン酸(豆、穀類に多い) | |
過剰のリン(品質改良剤など添加物にも多い) | |
過剰の食物繊維(サプリメントによるとり過ぎに注意) | |
カルシウムの吸収を 促進するもの | CPP(牛乳中のタンパク質 |
ビタミンD | |
クエン酸 |
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