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ビタミンB6の上手な摂り方
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ビタミンB6は肉や魚などの動物性食品に多く含有されています。
豆類や穀類、野菜、果物など植物性食品にも含まれていますが、植物性食品に含まれるビタミンB6は体内での利用率が低いので、動物性食品から摂ったほうが効果的です。
加工食品、冷凍保存ではビタミンBが損失、目減りするので鮮度の良い肉や魚から摂取するのが効率的でお勧めです。
| 1食当たりの目安量 | 含有量(mg) | |
| 肉 | 牛肝臓(レバー) 50g | 0.45 |
| 鶏ささみ 50g | 0.30 | |
| 鶏肝臓(レバー) 50g | 0.33 | |
| 魚介 | カツオ 1切れ 100g | 0.75 |
| マグロ 1切れ 80g | 0.68 | |
| サケ 1切れ 80g | 0.51 | |
| サンマ 1尾 100g | 0.51 | |
| サバ 1切れ 80g | 0.41 | |
| その他 | バナナ 1本 100g | 0.38 |
| さつま芋 100g | 0.28 | |
皮膚をつくるタンパク質の代謝が悪くなり、肌荒れや口内炎などができやすくなります。
免疫機能も低下するため、湿疹やじんましんなどのアレルギー症状が現れる危険性もあります。
一般には不足しにくいが、妊娠中の女性はホルモンバランスの関係で必要量が増し、不足しやすくなります。
必要量の何十倍も取り過ぎた場合、神経障害を起こすことがあるが、水溶性で取りだめができないため、普段の食事で取り過ぎる心配はほとんどありません。
また、月経前にイライラしたり憂鬱になる月経前症候群(PMS)を和らげる作用があるため、女性は意識して取ると良いでしょう。
| 年齢(歳) | 推奨量(mg) ※は目安量 | 上限量(mg) | |
| 男 | 女 | ||
| 0~5(月) | ※0.2 | ※0.2 | - |
| 6~11(月) | ※0.3 | ※0.3 | - |
| 1~2(歳) | 0.5 | 0.5 | - |
| 3~5(歳) | 0.6 | 0.6 | - |
| 6~7(歳) | 0.8 | 0.7 | - |
| 8~9(歳) | 0.9 | 0.9 | - |
| 10~11(歳) | 1.2 | 1.2 | - |
| 12~14(歳) | 1.4 | 1.3 | - |
| 15~17(歳) | 1.5 | 1.2 | - |
| 18~29(歳) | 1.4 | 1.2 | 60 |
| 30~49(歳) | 1.4 | 1.2 | 60 |
| 50~69(歳) | 1.4 | 1.2 | 60 |
| 70以上(歳) | 1.4 | 1.2 | 60 |
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に働く主要成分です。
タンパク質と合わせて取ることで代謝を促し、細胞を新しくつくり替えたり、血液のもととなる赤血球の合成を助けるなど、体の発育を促します。
病原菌に対する抗体を増やし、免疫力を高める作用もあります。

ビタミンB6には、脂質の代謝を助ける作用があり、同じく脂質の代謝に働くビタミンB2と合わせることで、効率がさらにアップします。
体内に余分な脂肪がたまるのを防ぎます。
肝臓に脂肪がついて肝機能が低下する脂肪肝も、B2とB6の組み合わせが予防改善に効きます。

妊婦の方が、ビタミンB6の不足が生じると、尿中にキサンツレン酸が増えることが知られています。(アミノ酸代謝の異常)
つわりは必須アミノ酸のトリプトファンの代謝がうまくいかないことが原因とされ、ビタミンB6を摂取することで、その症状をやわらげることができると期待されています。
また、月経前のホルモンのアンバランスによって起こる腰痛や頭痛、イライラなどの月経前症候群を解消する効果もあります。
「食べづわり」や「吐きづわり」など、妊娠初期に起こりやすいつわりの症状は、ビタミンB6が和らげてくれます。
ビタミンB6はおなかの赤ちゃんの脳神経の発達も助けるため、妊娠中は不足しがちな葉酸や鉄と同様に意識して取ると良いでしょう。