銅は、ヘモグロビンの合成を助けたり、鉄の吸収をよくしたり、貧血予防に欠かせない微量元素です

銅は、体内に約100~150mg含まれています。

銅の役割としては、ヘモグロビンを合成するために不可欠な元素であることが知られているが、ヘモグロビンそのものに銅は存在し帝ません。
また鉄の吸収を促したり、多くの酵素の成分となって多くの代謝に関与しています。

さらに乳児の成長、骨や血管壁の強化、皮膚の健康維持のためにも大切な働きを担っています。


化学記号Cu
銅の体内分布筋肉、骨、内蔵
銅の生理作用鉄の吸収を助ける
摂りすぎによる弊害特殊な急性中毒や遺伝的疾患以外の過剰症はみられない
不足による弊害貧血、毛髪異常、成長障害
1日の摂取基準成人男性:0.8mg  成人女性:0.7mg


銅の過剰摂取による弊害

銅による過剰症は、体内の銅の吸収と排出を管理する銅の輸送システムのために、極めて特殊な急性中毒や遺伝的な病気(ウィルソン病)を除いて殆ど起こりません。


銅の摂取不足による弊害

銅が不足した場合は、鉄の吸収量が低下し、貧血のような症状や好中球減少、骨の異常、低色素沈着、成長障害、感染症の発病率増加、骨粗鬆症、甲状腺機能亢進症、ブドウ糖コレステロールの代謝異常、毛髪の異常などが現れます。

また、子どもの場合では成長障害を起こすことがあります。


銅を多く含む食品

  • レバー、魚介類、豆類などに多く含まれます。


銅の1日摂取基準

年齢(歳)推奨量(mg) ※は目安量上限量(mg)
0~5(月)※0.3※0.3-
6~11(月)※0.3※0.3-
1~2(歳)0.30.3-
3~5(歳)0.40.3-
6~7(歳)0.40.4-
8~9(歳)0.50.5-
10~11(歳)0.60.6-
12~14(歳)0.80.7-
15~17(歳)0.90.7-
18~29(歳)0.80.710
30~49(歳)0.80.710
50~69(歳)0.80.710
70以上(歳)0.80.710
  • 妊婦は+0.1、授乳婦は+0.6を付加する。