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しいたけ
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しいたけは、日本をはじめ、中国、韓国、フィリピン、台湾などに分布するきのこです。
日本では春と秋に、椎、くり、くぬぎなどの幹に自生しますが、現在流通していぬものはほとんど人工栽培によるものです。
生と干したものが、どちらも利用範囲が広く、栄養価も高いすぐれた食材です。
生しいたけは、てんぷら、椀だね、蒸し物、鍋物、炒め物などに利用します。
バター焼きや、さっとあぶってポン酢で食べるのも良いでしょう。
しいたけは、古くから栄養源として重宝されてきました。
食物繊維やビタミンB群が豊富で、腸内環境の改善、肌や髪の生成に役立ち、特にビタミンB1は疲労回復や集中力の維持になどに期待できます。
しいたけ特有の成分として、エリタデニンというものがありますが、これは高血圧などの生活習慣病の予防に効果があると言われています。
かさの部分に多いエリタデニンは、肝臓のコレステロール代謝を促進させるので、血液中のコレステロールが増えすぎるのを抑制します。
干ししいたけ9g(大2個)を1週間食べ続けると、コレステロール値が約10%下がったという実験結果が報告されています。
したがって、生活習慣病を防ぎ、老化を防ぐのに適したすばらしい食品といって良いでしょう。
また、低カロリー食品ですから、ダイエットや肥満防止にもうってつけです。
ビタミンDが体の代謝を盛んにして毒素を除き、体をスリムに引き締めてくれます。
もし毎日、食卓にのせることが難しいようなら、ふりかけを作り置きしておいて、ご飯にかけて食べるようにすると良いでしょう。
なおしいたけは、昔から風邪の妙薬としても知られていました。
咳や痰が出て、熱があるときには、しいたけと氷砂糖を煎じたものを飲むと、熱が下がり、咳も楽になります。
不眠や神経過敏などで悩んでいるいる人は、寝る前にしいたけ酒を作って飲むことをお勧めします。
サッとあぶった生しいたけを1枚を、お燗したお酒に浮かべて飲みます。
お酒の飲めない人は、刻んだ干ししいたけに熱湯を注いで、お茶がわりに飲むと良いでしょう。
さらに、しいたけは美容にもすぐれた効果を発揮します。
常食していれば皮膚の抵抗力を増し、肌荒れを防止します。
繊維質とビタミンB1が整腸を促し、便通を良くするので、吹き出ものを予防し、肌を美しくします。
しいたけには、フィトステリンというコレステロールの沈着を防ぐ成分が含まれています。
また、特殊成分としてレンチナンというキノコ特有の成分に抗がん作用があることが確認されています。
その他、しいたけには、ビタミンB2、ビタミンC、アラニン、ロイシン、各種ミネラルが含まれています。
干ししいたけは、生しいたけ以上に貴重な食品で、ぜひ家庭に常備しておきたいものです。
調味料としてだしをとるほか、煮物、すしの具など、様々な利用価値の高い食材です。
味の面から見ても栄養の面から見ても、干ししいたけのほうが、生のものよりずっと上回っています。
これは天日に干すことによって、ビタミンDの含有率が、生のときの10倍にも増えるからです。
また、乾燥過程で、香りやうまみの成分(グアニル酸)が作られるため、生にはない味わいがかもしだされるのです。
ただし、近年の製品は、天日でなく電気乾燥もためビタミンDが作られていません。
買い求めた干ししいたけを、一度天日に干してから食べるようにすれば、ビタミンDが増えるのでお勧めします。
ビタミンDは、歯や骨を丈夫にするだけでなく、脳神経の発育にも欠かせない物質です。
成長期のお子さんには、毎日しいたけを食べさせてあげたいものです。
ビタミンDが不足すると、神経がイライラしたり、やる気がなくなったりしがちです。
その点、しいたけを常食していれば、神経を鎮静させることができ、精神が安定します。
様々な料理の具材として、ダシとして活用幅の広いしいたけ。
生のものや干したものが市販されていますが、実は天日干しすることでビタミンDの含有量が増えるのです。
ビタミンDは脂溶性なので、油と一緒に炒めるのがベストです。
水溶性のナイアシンも含まれているので、茹でるのは避けたいところです。
しいたけの旬は春と秋です。
3~5月 9~11月。
美味しい生しいたけは、かさの表面にハリ・ツヤがあり、肉厚で八分開き、裏が白く、ひだがきれいで膜の張っているのが条件です。
湿り気やムラやシミがないもの。
軸は1㎝くらいの太さがあり、短いもの。
干したものも肉厚で、表面の色が薄茶色のものが良品です。
生シイタケはパックから出し、新聞紙に包んでビニール袋に入れ冷蔵庫で保存(保存期間は1週間)。
干しシイタケは密封して、しけらないように乾燥剤を入れ冷蔵庫で保存。