EPA

エイコサペンタエン酸(EPA)はドコサヘキサエン酸(DHA)とともに魚油に多く含まれる多価不飽和脂肪酸の1つです。
コレステロール値や中性脂肪値を下げ、生活習慣病を予防するとして注目されています。

EPAはDHAと同じく、n-3脂肪酸に分類される多価不飽和脂肪酸です。n-3脂肪酸の摂取量が多いグリーンランド住民の間では、動物性脂肪の摂取が多いにもかかわらず、心臓病(冠動脈疾患)がほとんど認められないというデータから、n-3脂肪酸が粥状硬化(動脈硬化)を予防するのではないかと注目されました。

EPAは、血液の粘度を低下させ、赤血球の変形能を高めることにより血液を固まりにくくして、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を予防します。
そのため、多量に摂取すると出血しやすくなると考えられ増すが、実際に問題となったケースは報告されていません。

EPAの効能効果

血栓症予防、脂質異常症(高脂血症)改善、生活習慣病予防、精神神経症状改善、動脈硬化改善など。



EPAの効能効果根拠

EPAの脂質異常症(高脂血症)に対する効果は、DHAも含めたn-3脂肪酸の作用として検証されてきました。

今までの研究報告をみてみると、1日あたり4g以下のEPAとDHAを摂取する場合、悪玉コレステロール(LDL)を5~10%低下させ、中性脂肪も25~30%引き下げる効果があるとされています。

EPAがうつ病や統合失調症に効果的とする研究もあり、注目されています。
1日あたり2gのEPAを2週間、従来の抗うつ治療と併用した結果、うつ状態の改善が認められたといいます。
しかし、EPA自体の抗うつ作用については、さらに検証が必要でしょう。

また、EPAをアルギニン(アミノ酸の一種)などと一緒に手術前に投与することで、術後の感染症を予防し、創傷の治癒を促進するという報告があります。

EPAの摂取方法

特に決まった摂取量はありません。
生活習慣病の予防や改善を目的とする場合、短期間では効果が期待できないので、継続して利用する必要があります。

なお、EPAやDHAは鰯や鯖などの青魚に多く含まれています。
また、マグロの眼球近くの脂肪組織にも豊富に含有されています。
特に精製した成分でなくても効果は期待できますが、EPAは酸化しやすいので、信頼のできる製品を選ぶことが大切です。

EPAの注意する点

通常の食材に由来する成分であり、問題となる健康被害や副作用は知られていません。
他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないといって良いでしょう。
 




EPAの関連ページ・通販情報