アロエ
アロエには、アロエベラとキダチアロエの2種類があります。
アロエベラは、バルバドス島が原産であり、バルバドスアロエとも呼ばれています。
ゲル状の外用薬として、また、内服薬として伝統医療で用いられてきました。
アロエベラの葉皮には、アロインという緩下作用をもつ成分が含まれています。
サプリメントは、葉皮の部分ではなく、葉肉を利用した製品であり、アロインは取り除かれています。
最近では、葉肉がヨーグルトに加えられたりするような製品もあります。

キダチアロエは、日本国内に認められ、アロエベラに比べて小型の種類です。外傷や火傷に対する民間療法として昔から使われてきました。
なお、アロエベラとキダチアロエは、有効成分には大きな違いはないが、サプリメントでは区別されています。
有効成分として、さまざまな多糖類(ペクチン、ヘミセルロース、グルコマンナンなど)、植物ステロール、タンニン類などがあります。
アロエの緩下作用は、アロインによるものです。
その他、アロエ・エモディンやアロイノシドなどの有効成分が含まれています。
アロエの効能効果
抗がん作用、胃粘膜保護作用、便秘症状改善、消化性潰瘍予防、糖尿病予防改善、抗酸化作用、抗炎症作用、肝障害抑制作用など。
アロエの効能効果根拠
人を対象にした臨床試験として次のような報告がされています。
まず、内服薬などの治療を受けていない72人の糖尿病患者に、アロエベラを42日間にわたって投与したところ、血糖値と中性脂肪値が有意に低下したということです。
また、血糖降下薬で治療中の糖尿病患者に対して投与した場合も、同様の結果が確認されています。
次に、60人の胃潰瘍患者を対象にした臨床試験では、アロエ由来の多糖類を服用したグループのほうが、胃粘膜の修復が早く行われたという結果がでています。
その他、動物実験では、胃粘膜保護作用や抗炎症作用、抗糖尿病作用、肝臓保護作用、抗ガン作用などが認められています。
なお、アロエは、葉皮と葉肉とでは有効成分の割合が異なっています。アロエベラに関して、日本では法規制のため葉皮をサプリメントとして利用できません。したがって、海外の臨床試験の結果が、そのまま応用できるわけではありません。
一方、キダチアロエは、葉皮も葉肉も用いられます。
アロエの摂取方法
特に決まった摂取量はありません。
一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用するようにします。
アロエの注意する点
通常の食材に近い成分であり、問題となる健康被害や副作用は確認されていなく、安全性は高い。
稀に、発疹などの皮膚症状や、悪心・嘔吐といった胃腸障害などのアレルギー症状が現れることがあり、これらの症状がみられたら直ちに使用を見合わせましょう。
また、他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられる。
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