ウコン

ウコンは、インド原産のショウガ科の植物であり、カレーなどの香辛料や食用色素として利用されてきました。英語名はターメリックです。

ウコンの主成分の黄色色素クルクミンには強い抗酸化作用や解毒作用があり、生活習慣病の予防に効果があります。

また、肝機能の改善や食欲不振などに対しても活用されています。
基礎研究において、抗ガン作用や抗菌作用が確認されています。

ウコンの有効成分として、クルクミンという黄色の色素と精油(エッセンシャルオイル)成分があります。

クルクミンには抗酸化作用があり、ガンなどの生活習慣病の予防効果が期待されます。

また、クルクミンは消化管においてテトラヒドロクルクミンというさらに強力な抗酸化力をもった物質に変化します。

ウコンの精油成分には、α、β-ターメロンがあります。
この精油には抗菌作用があり、病原性大腸菌やヘリコバクター・ピロリ菌などに対する効果が確認されています。

ウコンには肝臓の働きを助け、アルコールなどの負担から肝機能を保護する効果があります。

ウコンの効能効果

抗酸化作用による生活習慣病の予防、肝機能保護作用、抗炎症作用など。



ウコンの効能効果根拠

基礎研究では、クルクミンおよびテトラヒドロクルクミンが、その抗酸化力によって悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制し、動脈硬化を予防することが確認されています。

また、人に投与した研究でも、コレステロール低下作用および過酸化脂質の減少効果が確認されました。

さらに、クルクミンの抗ガン作用は、アポトーシスによる機序、血管新生の抑制、細胞増殖に関与する情報伝達経路の阻害、COXやLOXと呼ばれる酵素活性の抑制といった複数のメカニズムによります。

クルクミンの肝臓保護作用に関する基礎研究において、クルクミンの投与量に比例して肝障害が改善したと報告されています。

クルクミンの抗炎症作用は、TNFα やIL(インターロイキン)-1βなどのサイトカインの活性を抑制します。

ウコンの摂取方法

特に決まった摂取量はないが、一般的に短期間では効果が期待できないので、継続して利用することが必要でしょう。

ウコンの注意する点

ウコンの成分に対して、アレルギー症状や過敏症が現れることが稀にあります。
ただし、通常の食材に近い成分であり、特に問題となる健康被害や副作用、過剰症は知られていません。

なお、肝臓や胆嚢に病気のある人、妊娠中や授乳中の人がウコンを摂る場合には、念のため主治医に相談すると良いでしょう。

また、動物実験では、医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、何らかの医薬品を使用している場合も、主治医に相談の上、使用しましょう。
 




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