フィーバーフュー(夏白菊)

フィーバーフュー(夏白菊)は、欧米で何世紀にも渡り、使用されてきた伝統的なハーブです。

伝統医療ではさまざまな疾患・症状に使用されてきましたが、現在では、頭痛、特に慢性的な偏頭痛の予防のために用いられています。

有効成分はセスキテルペン・ラクトン類と考えられ、フィーバーフューの葉に含有されています。
39種類以上の成分が見つかっており、それらが共同して働くことで、効果を発揮すると考えられます。

しかし、偏頭痛の予防に関して、詳細なメカニズムは、まだ十分にわかっていません。

基礎研究では、血小板凝集抑制作用、血小板からのセロトニン放出抑制作用、抗炎症作用、血管攣縮抑制作用、抗ヒスタミン作用、血管内皮細胞保護作用などが示されています。

フィーバーフューの効能効果

  • 偏頭痛の予防、偏頭痛の発作回数の減少作用など。


フィーバーフュー効能効果根拠

フィーバーフューの偏頭痛に対する効果に関して、欧米では数多くの臨床試験が報告されています。

これらの結果を総合的に判断すると、フィーバーフューは、偏頭痛の予防および発作回数の減少に効果があるといえます。

たとえば、偏頭痛予防薬としての効果を検証した臨床試験では、147人を対象に、フィーバーフューが12週間投与した結果、1ヶ月に4回以上の偏頭痛を認める患者群において、予防効果が認められたという報告があります。

また、72人を対象にして、フィーバーフューを4ヶ月間毎日投与した臨床試験では、対照群に比べて、フィーバーフュー投与群における効果が報告されました。
その他、複数の臨床試験において、効果が示されています。

フィーバーフューの摂取方法

特に決まった摂取量はありませんが、臨床試験では、1日当たり50~100mgのフィーバーフュー抽出物が用いられています。

フィーバーフューの注意する点

欧米の代替医療において使用されてきたハーブであり、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。
ただし、まれに胃痛や下痢などの消化症状が生じることがあります。

また、他のサプリメントや医薬品との相互作用は認められていません。
しかし、理論上一部の医薬品との相互作用が推測されるので、何らかの医薬品を服用中の場合は、念のため主治医に相談すると良いでしょう。

なお、フィーバーフューのサプリメントは、一般にセスキテルペン類の一種のパルセノライドという物質の含有量を基準として、品質が一定になるように調節されています。

しかし、品質の差が大きので、総合医療に詳しい医師に相談するか、信頼できるメーカーの製品を用いるようにすると良いでしょう。