青汁

青汁とは、緑黄色野菜を中心とした葉野菜の絞り汁を主成分とする液体タイプのサプリメントです。

ケール

原材料としては、キャベツやブロッコリーの原種であるケール、大麦(大麦若葉)、モロヘイヤ、明日葉、ニガウリ(ゴーヤ)などを利用したいろいろな青汁があります。
また、豆乳や野菜ジュースと合わせた製品など様々な商品が市場に出回っています。

原材料となる植物性食品・葉野菜の種類などによって成分に特徴があるため、期待される効果が製品ごとに異なります。

まず、各青汁に比較的共通する有効成分としてあげられるのは、βカロチン(カロチノイド)、クロロフィル(葉緑素)、ビタミンCなどのビタミン類、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、食物繊維などがあげられます。

次に、それぞれの原材料の違いで、いつくかの特徴があります。ケールは、キャベツやブロッコリーなどと同じくアブラナ科に分類される野菜で、キャベツについてはアメリカ国立がん研究所が「がん予防効果を持つ食品」として推奨されている野菜であり、抗酸化作用・抗がん作用を持つファイトケミカルを含みます。

そして、ケールには、キャベツ以上に、有効成分が豊富含まれています。また、大麦若葉は、食物繊維が豊富であり、青汁特有の臭みが少なく飲みやすい特長があります。

青汁の効能効果

抗酸化作用による生活習慣病の改善と予防、脂質代謝促進効果、免疫賦活作用、便通改善効果など。



青汁効能効果根拠

青汁には、ファイトケミカル(カロチノイドやフラボノイド)、クロロフィルなどが豊富に含有されており、これらの抗酸化作用によって効果を発揮すると考えられます。

個別のファイトケミカルに関しては、基礎研究を中心として有効性が示唆されてきました。

しかし、青汁として投与する場合の、生活習慣病に対する効果は、体験談や症例報告が中心であり、厳密な臨床試験やデータはあまりありません。

免疫賦活作用に関しては、青汁摂取によって、NK(ナチュラル・キラー)細胞の活性が上昇することが報告されています。
NK細胞は白血球の一種で、免疫監視機構を担当する細胞です。

青汁は、有効成分に関して製品による差があり、また、いずれの製品についても臨床試験は十分とはいえないでしょう。

血糖上昇抑制作用に対する試験

試験デザイン:ミネラルウオーターを対象とした比較対象試験

  • 対象:健常成人男女(29±1歳)
  • 人数:14人
  • 投与量:ケール搾汁液(青汁)100ml、比較対象としてミネラルウォーター100ml
  • 結果:25%グルコース溶液飲用後2時間の上昇血糖は、ケール青汁の摂取によって有意に抑制されました。

青汁の摂取方法

生活習慣病の予防や改善を目的とする場合は、短期間での効果は期待が低いので、継続して使用するのが望ましい。

青汁の注意する点

通常の食材に由来する成分であり、問題となる健康被害や副作用の報告はされていせん。

他のサプリメントや医薬品との相互作用も報告されておらず、併用しても問題ないものと考えられます。

ただし、ビタミンKを含む場合は、ワーファリンといった抗凝固作用剤との併用については念のため注意する必要あるでしょう。



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