プエラリア・ミフィカ

プエラリア・ミリフィカとは、タイやミャンマーの北部に自生している、マメ科クズ属の植物の学名です。
現地ではガウクルアなどと呼ばれています。
　
有効成分として、女性ホルモン様の作用をもつ植物エストロゲン・イソフラボン類が見出されています。
　
タイの伝統医学では、女性の豊胸や美肌効果など女性の美しさをアップするハーブとして使用されてきました。

植物には女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをもつ成分があり、ファイトエストロゲンと総称されています。
　
ファイトエストロゲンは、大豆に豊富なイソフラボン類と、ゴマなどに含まれるリグナン類の２つに大別されます。
これらのうち、大豆イソフラボンがよく知られています。
大豆イソフラボンは、主にダイゼインとゲニステインの２種類で構成されています。
　
これまでの研究により、プエラリア・ミリフィカにもイソフラボン類が存在し、エストロゲン活性を有していることがすでに証明されています。
　
たとえば、2000年に発表された千葉大学とタイのチュラロンコン大学との共同研究では、プエラリア・ミリフィカに９種類のイソフラボン類が見出されたと報告されています。

プエラリア・ミフィカの効能効果

• 女性らしさを保つための作用（バストアップや美肌効果）など。

プエラリア・ミフィカ効能効果根拠

プエラリア・ミリフィカは、女性らしさを保つ効果や女性特有の症状への効果を目的として使用されています。
　
バストアップや美肌効果などが、伝統医学や体験談として伝えられてきました。
実際に、基礎研究では有効成分なども見出されていますが、厳密な臨床試験は、まだ報告されていません。

プエラリア・ミリフィカの摂取方法

特に決まった摂取量はありませんが、一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用します。

プエラリア・ミリフィカの注意する点

プエラリア・ミリフィカの成分に対して、発疹などの皮膚症状や胃腸障害といったアレルギー症状が現れることがあります。
これらの症状がみられたら使用を見合わせます。
　
一般的には、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。ただし、エストロゲン様作用をもつサプリメントと併用する際には、症状の変化に注意し、異常が認められたら医師に相談しましょう。（婦人科系疾患の）医薬品（たとえばホルモン剤や抗ガン剤）を服用している場合には、念のため、医師に相談しましょう。
　
また、妊娠中や授乳中には、念のために使用を控えましょう。
　
ファイトエストロゲンを含む植物の成分から作られたサプリメントの場合、その効果については個人差が非常に大きいため、自分の体調をみながら利用することが大切です。