コンドロイチン

コンドロイチンは、関節軟骨や結合組織の構成成分です。
臨床試験では、変形性関節症や関節炎に対する効果が確認されています。
グルコサミンと併用されることも多いです。

コンドロイチンは、グルコサミンなどから構成される一連の分子・グリコサミノグリカンの1つです。
コンドロイチンは大きな分子であるため、消化管からの吸収効率はよくありません。

血中のコンドロイチンは、リンパ液を介して血液循環に入る経路も推測されています。
 
基礎研究において、抗炎症作用、脂質代謝改善作用、抗動脈硬化作用、抗血栓形成作用などが確認されています。

コンドロイチンの効能効果

変形性関節症や関節炎に伴う症状の予防や改善など。



コンドロイチンの効能効果根拠

コンドロイチン単独の効果を検証した臨床試験が報告されています。
7つの臨床試験における372人の患者に、コンドロイチンを単独で投与した結果、投与後3カ月で平均43%、痛みの指標が減少(改善)したといいます。
さらに、半年から1年後には、指標が58%減少(改善)しました。
 
これらの臨床試験において、コンドロイチンの効果は、投与された患者のうち55~65%に認められています。
このとき、1日あたりの投与量は、800~2000mgでした。
 
また、別の研究において、799人の患者に対する効果を検証した結果、コンドロイチンによる変形性関節症に対する効果が確認されました。

さらに、154人の変形性膝関節症患者に1000mgのコンドロイチンを6カ月間与えた研究や、1200mgを3カ月間投与した臨床試験にて、コンドロイチンの効果が確認されたと報告されています。
 
コンドロイチングルコサミンを併用して効果を検証した臨床試験も知られています。
たとえば、1日あたりコンドロイチンを1200mg、グルコサミンを1500mg投与して8週間後に評価を行った研究では、痛みの指標において有意な効果が確認されました。
 
その他、コンドロイチンを経鼻的に投与した臨床試験では、睡眠時間などへの影響はなかったが、いびきを有意に減少させたという報告があります。

コンドロイチンの摂取方法



1日あたり800~1500mgを摂取します。
一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して摂取します。

変形性関節症や関節炎に対して使用する際には、グルコサミンと併用するほうが、効果的でしょう。

コンドロイチンの注意する点

胸やけや下痢、便秘といった消化器症状が現れることがあります。
ただし、臨床試験におけるこれらの報告はプラセボ(偽薬)群と同程度であり、コンドロイチンによる症状とは限りません。
 
一般には、特に問題となる健康被害や副作用は認められていません。
また、他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられます。




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