メラトニン

メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンであり、概日リズム(体内時計)調節に関与しています。
 
一般に、不眠症や時差ぼけなどの改善に利用されています。
また、メラトニンは抗酸化作用や抗ガン作用、免疫賦活作用をもち、ガンに対しての臨床試験も知られています。

内在性メラトニンの分泌は、夜間早朝に促進され、昼間に抑制されます。
サプリメントによる外在性メラトニンの投与は、内在性メラトニンを補足する作用をもっています。
 
概日リズムを司り、睡眠を促す作用をもっています。
高齢者やうつ病の患者では、メラトニンの基礎分泌量が低下しています。
 
メラトニンは、フリーラジカルを除去する作用をもち、細胞質のカルモジュリンを介して働きます。

また、Tリンパ球によるインターロイキン4の産生を促進します。
基礎研究では、抗ガン作用や免疫賦活作用が示されています。

メラトニンの効能効果

入眠障害・不眠症の改善、時差ぼけの予防と改善、抗酸化作用・抗ガン作用など。



メラトニンの効能効果根拠

不眠症に対する効果を検証した臨床試験が報告されており、メラトニンが睡眠の質、睡眠導入、睡眠時間のいずれも改善する作用をもつことが確認されています。
時差ぼけに対する効果を調べた臨床試験でも、改善効果が示されています。
 
抗ガン作用に関して、転移性ガン患者250人を対象に、化学療法単独と、メラトニン20mg併用療法とを比較した臨床試験では、後者のほうが優れた効果をもつことが示されています。

その他にも、メラトニンの抗ガン作用を示唆する臨床試験が複数報告されています。

メラトニンの摂取方法

入眠障害や時差ぼけに対しては、1回あたり1~3mgを就寝前に短期的に利用します。

メラトニンの注意する点

通常の用量(1~3mg)で用いる限り、昼間に傾眠を生じることもなく、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。

臨床試験では、頻脈、抑うつ傾向、頭痛などが報告されていますが、いずれも稀です。
数百mgのメラトニンを投与しても、副作用は認められないため、安全性は比較的高いと考えられています。
 
ただし、個人差があるので、機械の操作や車の運転などは避け、まず自分にとってどのくらいの作用があるのかを確認するようにしましょう。
 
妊娠中の使用について、安全性は確立されていません。
 
短期投与例では、ネガティブフィードバックによる内在性メラトニンに対する分泌抑制は認められていません。
しかし、臨床データが十分ではないため、長期連用は避けるほうが良いでしょう。
 
一部に、医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、医薬品を併用する場合、主治医に相談の上、使用しましょう。



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