グルコサミン

グルコサミンは、軟骨の構成成分であるムコ多糖類の一種です。
変形性関節症など関節炎に伴う症状に効果的であり、コンドロイチンと併用されることも多い。

臨床試験によって、関節炎や関節症の痛みを軽減し、関節の可動性を改善することが確認されています。

グルコサミンの効果は、一般的な非ステロイド系抗炎症剤と同等以上です。
障害された軟骨を修復し再生を促すというメカニズムを考えると、単なる痛み止めの医薬品よりは、適切な治療法といえるでしょう。

グルコサミンは、グリコサミノグリカンと総称される分子の主要成分であり、各組織の柔軟性や弾力性に寄与しています。
ヒアルロン酸コンドロイチンなどが代表的なグリコサミノグリカンです。

グルコサミンの一般名は、2-アミノ-2-デオキシグルコースといいます。
グルコサミンは、ヘキソサミンの一種で、代表的なアミノ糖として、結合組織や関節軟骨に分布しています。

グルコサミンをサプリメントとして経口摂取すると、消化管から吸収され、関節軟骨などの成分として利用されます。

グルコサミンの効能効果

変形性関節症や関節炎に伴う症状の予防や改善、関節軟骨の障害を回復させる作用など。



グルコサミンの効能効果根拠

変形性膝関節症など関節障害の患者に対して、グルコサミンを経口で投与することによる改善効果が多数の臨床試験で確認されてきました。

まず2000年に『アメリカ医師会ジャーナル』に報告された論文では、それまでに行われた15の臨床試験を検証した結果、グルコサミンの関節炎に対する効果を確認しています。

次に2001年にイギリスの医学ジャーナル『ランセット』に発表された研究では、212人の変形性関節症患者に、1500mgのグルコサミンが3年間投与され、効果が認められました。

その他、グルコサミン単独、あるいはコンドロイチンとの併用によって、関節症に対する効果が確認されたという研究が多数報告されています。

グルコサミンの摂取方法

1日あたり1000~1500mgを摂取します。
一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用します。

グルコサミンの注意する点

胸やけや下痢といった胃腸障害が現れることがあります。
これらの症状がみられたら量を減らすか、使用を見合わせましょう。

一般的には、通常の食材に近い成分であり、これまでの臨床試験においても、特に問題となる健康被害や副作用、過剰症は確認されていません。

他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないでしょう。
 
なお、静脈に直接投与した研究では、糖代謝に影響を与えることが示唆されています。
一般に、サプリメントの経口摂取では問題ないと考えられますが、糖尿病で治療中の場合は、念のため、主治医に相談した上で利用すると良いでしょう。




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