エキナセア

エキナセアは、北米原産のハーブです。
免疫力を高め、感染症に効果のあるハーブとして、欧米では広く利用されています。
特に、風邪症候群やインフルエンザの引き始めに摂ることで、効果が得られます。

有効成分には、免疫賦活物質として働く多糖類や糖タンパク類、揮発油、フラボノイド類など数多くの物質があります。
エキナセアは、マクロファージの貪食作用を促し、リンパ球の機能も高めます。

また、炎症反応において働くサイトカインの産生を促す作用もあります。
特に、アラビノガラクタンという成分は、マクロファージからのTNFα やIL(インターロイキン)-1、IL-6、IL-10、インターフェロンβなどの生成を促進します。

エキナセアの効能効果

ヘルペスなどのウイルス感染症に対する効果、風邪症候群やインフルエンザの症状緩和と罹病期間短縮、カンジダなどの真菌症に対する効果など。



エキナセアの効能効果根拠

これまでに多くの臨床試験が行われており、一般的な風邪症状群やインフルエンザ、ヘルペスといったウイルス感染症、カンジダなどの真菌症に対する効果が確認されてきました。

たとえば、風邪による上気道炎への作用を検証した7つの臨床試験では、1354人が対象となり、改善効果が報告されました。ただし、予防効果については明確ではありません。

エキナセアの摂取方法

風邪などに対して摂る場合、2週間継続した後、1週間休む、というサイクルで摂取します。
これは副作用などの問題ではなく、この摂取方法のほうが、継続して何カ月も摂るよりも効果的と考えられるからです。

なお、継続して摂る場合の安全性に関して、臨床試験としては8~12週間続けて使用した報告があり、特に問題となる副作用などは見出されていません。

一般に、1~2週間エキナセアを摂っても症状が改善しない場合には、医師の診察を受けるといいでしょう。

エキナセアの注意する点

エキナセアがリンパ球などを介して免疫系に作用するため、自己免疫疾患やHIVでは使用を避けるという注意書きをみることがあります。
しかし、これはまったく理論上の推測であって、実際に自己免疫疾患の患者が利用して問題になったケースがあったわけではありません。

HIVに関して、積極的に勧めることはないにせよ、欧米ではよく利用されています。また、糖尿病についての注意書きも適切ではありません。

エキナセアの成分に対して、発疹などの皮膚症状や胃腸障害といったアレルギー症状や過敏症が現れることがあります。
妊婦による短期間の摂取は、安全というデータがあります。

一般的には、特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。また、他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられます。
 




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