高麗人参

高麗人参(朝鮮人参)は、オタネニンジンという和名をもつウコギ科のハーブです。
中国医学では古くから利用されてきた漢方薬の成分であり、サポニン配糖体をはじめとしてたくさんの有効成分が含まれています。

朝鮮人参

現在でも『日本薬局方』には、高麗人参の効能として虚弱体質の改善や肉体疲労の回復、病中病後の体力回復があげられています。

また、中国では、食欲不振や体重減少、不妊症や勃起障害、胃腸障害に対して用いられてきました。

高麗人参の代表的な有効成分には、サポニン配糖体に分類されるジンセノサイドがあります。
ジンセノサイドは、Ra1、Ra2、Ra3、Rb1、Rc、Rdなど30種類近くが知られています。

高麗人参の効能は、これら多種類のジンセノサイドに加えてビタミンやミネラル、アミノ酸などが複合的に作用することで得られます。

高麗人参の効能効果

虚弱体質の改善や体力回復、生活習慣病の予防、スタミナの強化や疲労回復など。



高麗人参の効能効果根拠

高麗人参が、老化に伴う中枢神経による認知機能の低下を防ぐことが確認されています。
なお、「認知」とは、ものの考え方や受け取り方のことで、物事をどのように捉えるかという脳の高次機能のことをいいます。

基礎研究では、高麗人参の主成分であるジンセノサイドが体内の受容体に結合し、アセチルコリンによって誘導されるカテコールアミン分泌を抑制することがわかっています。

また、加齢とともに減少する種類の脳内受容体にジンセノサイドが結合することで刺激を与え、老化による中枢神経系の認知機能の低下を防ぐ可能性も示されています。

さらに、40歳以上の健常者112人を対象にして行われた臨床試験では、2カ月間の高麗人参の摂取によって抽象的思考や物事への反応時間などにおける改善が確認されました。
 
高麗人参のサポニン配糖体(ジンセノサイド)は、中性脂肪やコレステロールの値を下げることで動脈硬化や心臓病を予防する効果もあります。

さらに、心臓に対しては、ある種類の不整脈を抑制することも認められました。
その他、抗ガン作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗糖尿病作用などが報告されています。

高麗人参の摂取方法

一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用すると良いでしょう。

高麗人参の注意する点

高麗人参の成分に対して、口渇感や動悸、悪心、不眠などが現れることがあります。

これらの症状がみられたら使用を見合わせましょう。
ただし、特殊なケースや乱用例を除いて、一般には、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。

なお、何らかの医薬品を服用している場合は、主治医に相談の上、利用しましょう。




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