赤ワインエキス

心臓病を防ぐという効果のため、赤ワインがブームになったことがあいますが、赤ワインの抗酸化成分、ポリフェノールが動脈硬化を抑制し、心臓病を防ぐという説です。

赤ワインには、ブドウに由来するファイトケミカル、特にアントシアニン類が豊富に含まれています。
また、カテキンやリスベラトロールなども含有されています。

赤ワインの心臓病予防作用は、これらのファイトケミカルが、活性酸素によるLDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を抑制する結果だと考えられます。

アントシアニン類は、ブドウの皮や種子に多く含まれる青紫色の色素成分です。
このため、白ワインよりも赤ワインのほうが強い抗酸化力を発揮し、動脈硬化を予防します。

赤ワインエキスの効能効果

動脈硬化の予防・抑制、心臓病(心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患)予防など。



赤ワインエキスの効能効果根拠

ワインを大量に消費するフランスでは、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」という事実が知られています。

フランス人は、欧米型の食事に加えて喫煙率も比較的高いため、心臓病になりやすいはずですが、実際には心臓病による死亡率は、欧米の中でフランスは非常に低い結果になっています。
この矛盾をフレンチ・パラドックスといいます。

ただし、フレンチ・パラドックスは、赤ワインの効果だけではなく、オリーブオイルや野菜の豊富な地中海式料理も関係していると考えられます。

また、2003年に、ドイツから報告された研究では、フランスの赤ワインが、「NO」という血管を拡張させる分子を、血管内皮細胞から放出させることが確認されています。
これも、赤ワインが血管を詰まりにくくする作用の1つです。

赤ワインエキスの摂取方法

赤ワインのポリフェノールを抽出したノンアルコールの成分が、サプリメントとして利用されています。

サプリメントには、赤ワインエキスにブドウ種子の抽出物を加えて主成分とする製品や、赤ワイン以外のポリフェノールを合わせた成分を製品化したものなどいろいろあります。

赤ワインエキスの注意する点

通常の食材に由来する成分であり、問題となる健康被害や副作用は確認されていない。
他のサプリメントや医薬品との相互作用は確認されておらず、併用は問題ないと考えられます。