スルフォラファン
スルフォラファンは、ブロッコリーに微量含まれる特有のファイトケミカル(イオウ化合物)の一種で、抗酸化作用や抗アレルギー作用がある成分です。
体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、体の抗酸化力や解毒力を高める効果があります。
ブロッコリーのスプラウト(種から芽吹いたばかりの双葉で、野菜として食用にされる)に豊富に含まれており、スーパーなどでも市販されています。
スルフォラファンが含まれる食品
ブロッコリースプラウト、ブロッコリー
スルフォラファンの効果
解毒作用(がん予防)
人の体には、体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素(第2相酵素)が存在します。
スルフォラファンにその解毒酵素の生成を活性化させる作用があります。
抗酸化作用
スルフォラファンの抗酸化作用は、ビタミンCやビタミンEといった代表的な抗酸化物質とは異なり、長時間作用し続けるという特徴を持っています。
ビタミンCが摂取後数時間でその効果を失うのに対し、スルフォラファンの効果は約3日間持続します。
これは、スルフォラファンの抗酸化作用が抗酸化酵素によるものであり、スルフォラファンがこの抗酸化酵素の生成を促すという間接的な働きをするためです。
肝機能の向上
スルフォラファンが体内に潜在的に存在する解毒酵素を活性化させることで、肝臓の解毒力を高め(解毒作用)、肝機能の向上(肝障害抑制など)に効果を発揮します。
新陳代謝の向上
スルフォラファンは体内に摂り込まれると、抗酸化酵素の生成を促します。
これによって、グルタチオンを抗酸化物質として損失することなくDNA合成の材料として使うことができます。
また、スルフォラファンにはグルタチオンの生成を促進させる働きがあります。
その結果、細胞分裂が活性化され、新陳代謝の向上が図られます。
ピロリ菌への殺菌効果
スルフォラファンには胃癌の原因の一つといわれているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の殺菌効果が報告されています。
その他
スルフォラファンには皮膚や眼への紫外線によるダメージを防御する効果や、肝癌・高血圧・心臓病の予防効果なども報告されています。
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