リグナン類
リグナン類は、植物に含まれている化合物群の一種(ポリフェノールの一種)、セサミンに代表されるジブチルベンジル化合物のことで、抗酸化作用はビタミンEを上回るともいわれています。
リグナン類は、穀類やごまなどの種実の脂質に多く含有されている化合物です。
特にごまにはリグナン類が豊富に含まれ、リグナン類の代表的な成分であるセサミンやセサモールなど数種類が含有されており、総称して「ゴマリグナン」ともいわれています。
リグナン類は麦などの穀物にも含有されています。
しかし、精白してしまうとそのほとんどは失われてしまうため、普通の小麦粉では摂ることができません。
麦から摂るには、全粒粉を使ったパンやシリアル類なら摂取可能でしょう。
また、亜麻の実にも含まれており、これからとれる亜麻仁油(フラックスシードオイル)にも豊富に含有されているので注目されています。
リグナン類の作用、働き
揚げ物などに使われるごま油は、ほかの植物油と比べると傷みにくい(酸化しにくい)ことが特長なのが、以前から知られていました。
これは、ごま油に含まれるリグナン類に強い抗酸化作用があるためで、傷みの原因である酸化脂質の生成を防止しているからです。
特に強い抗酸化作用を持つ成分はセサミノールで、ごまそのものを食べるよりもごま油のほうが豊富に含有されており、吸収もされやすいのです。
リグナン類はコレステロールの低下作用や肝臓の働きを活性化させる作用も確認されています。
また、体内で女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをするため、更年期障害 の軽減にも効果があるとされています。
ゴマリグナンの種類
- セサミン、セサモール、セサモリノール、セサミノール、セサモリンなどの種類があります。