ショウガオール
しょうがの辛み成分に含まれているのがショウガオールとジンゲロンで、この二つは化学構造式上よく似ているので総称してジンゲロールと呼ぶこともあります。
ショウガオールには、鎮痛、鎮咳、発汗、解熱などの薬理作用があり、炎症や痛みをすばやく鎮めてくれます。
また、DNAの損傷を防いで、がんを抑制する効果もあります。
さらに、ヒスタミンの放出を抑制して、アレルギー症状を抑える作用もあります。
このほか、抗菌・殺菌作用、抗血栓作用、脂肪を分解する作用なども有しています。
しょうがをすりおろしたものに熱湯加え、ネギのみじん切りや梅干しの果肉などを加えたがしょうが湯を飲むと体が温まり、汗と一緒に風邪が吹き飛ぶような気がするのも、科学的根拠があったのです。
ショウガオールが含まれる食品
ショウガオールの優れた働き
- 発汗作用があり、風邪を改善します。
- 食欲増進効果があります。
- 血行を促進します。
- 抗菌・殺菌作用があります。
- 抗酸化作用があり、血液の酸化を防ぎます。
- 中華料理で油にしょうがを入れるのは、油の酸化を防ぐ効果もあるためです。
ショウガオールの上手な取り方
しょうがの独特な香りの成分がショウガオールで、昔から風邪のひき始めに、生姜湯やネギ味噌生姜をとると風邪が治るといわれて重宝されてきました。
しょうがをすりおろして湯で溶き、黒砂糖かハチミツ、カリン、レモン、ユズなどを加えると良いでしょう。
焼きネギと油揚げのしょうが風味
材料
- 油揚げ2枚、長ネギ2本、しょうが1本、ゆず少々、醤油少々
作り方
- 油揚げ2枚は熱湯をかけ、水気をふき取る。
- まな板に油揚げをタテに置き、上下を切り袋を破かないように開く。
- 長ネギをタテに3本ずつ並べ入れる。
- 金網をよく熱し、3.の長ネギを並べ、やや弱火にし、薄くこげ色がつく程度に両面を焼く。
- 4.を3等分に切る。
- 皿に盛り、ゆず、おろしたしょうがを添える。
- ゆずを振り、しょうが醤油をつけて食べる。
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