免疫力を高める食事量
年齢と共に免疫力は確実に低下していきますが、免疫力をできるだけ落とさないようにすることは可能です。
その方法の一つは、ストレスをうまく昇華させることです。
ストレスは、免疫力を落とす原因です。
ストレスに長期間さらされる状態が続くと、免疫機構のバランスが崩れ、感染症、アレルギー疾患、自己免疫疾患などの免疫関連の疾患を発症しやすくなります。
ただ、ストレスにどう対処するかは、その人の性格や環境などいろいろなかかわりがあり、ストレスを完全に解消するのは難しいものです。
もう一つの方法は、食生活を整えることです。
特に自分の意志で簡単に実践できるのが食事の量で、食べ過ぎないことが大切です。
これは、マウスの実験でも確認されています。
このマウスの平均寿命は、通常の飼育環境で10ヶ月です。
そして実験では、このマウスにエサを食べたいだけ食べさせたグループは、1年以内にすべて死亡しました。
一方、エサを自由に食べさせたマウスの総摂取カロリーの60%に抑えたマウスでは、約2倍以上も寿命が延びたそうです。
その間の免疫機能も良好で病気の進行も抑えられていたのが確認されています。
また、カロリー制限に加え、脂肪の摂取量も抑えたところ、寿命は3倍まで延びました。
この結果からわかるように、カロリー制限を行うことで病気の進行は抑えられ、寿命ものばすことができます。
このことは、そのほかの自己免疫病、ガン、糖尿病、高血圧などの動物実験でも確認されています。
つまり、遺伝的にこうした病気になる可能性があっても、食事を調整することで、ある程度抑えることが可能です。
健康な生活を守るのためには、食べ過ぎに注意して腹6~8分にとどめ、バランスの良い栄養素を摂ることが大切です。