栄養素とは

人が食べた物がそのまま人の筋肉に変わるわけではありません。
「栄養」とは、この食べた物が、筋肉や血液などの人間特有の細胞につくり変えられていく営みのことです。

つまり、自然界から摂取した様々な物質を、消化・吸収によって体内に取り込み、分解(異化作用)や合成(同化作用)によって、成長や生活活動に必要な人体特有の成分に変換させる営みが栄養です。

健康的な食事

体内で栄養(代謝)のために、外界から摂取される要素が「栄養素」です。

果物に含まれるビタミンCや野菜に含まれるカロチンなどはそれぞれの食品に特有の「栄養素」であって「栄養」ではないのです。

体に取り込む栄養素の種類、摂取量、バランスによって人の健康状態は左右されます。
摂取する栄養素量が不足しても多すぎても体の調子に影響し、病気になりやすくなります。



栄養素の働き

栄養素の働きは、大きく分けると次の3つです。

  1. 生命活動や維持に必要なエネルギーをつくる。(熱量素)
    エネルギー源となる働き。
    主に糖質と脂質がこれにあたります。
    タンパク質もエネルギーとなります。

  2. 筋肉、骨、血など体をつくる。(構成素)
    体を作る成分となる働き。
    タンパク質(臓器、血液などを構成)、脂質(体脂肪、生体膜など)、ミネラル(骨組織など)がこれにあたります。
    水も体の重要な構成成分です。

  3. 生理作用の調整など体調を整える。(調節素)
    生理作用を調節する働き。
    ビタミンミネラルタンパク質がこれにあたります

栄養素の種類

タンパク質脂質糖質が3大栄養素でビタミンミネラル(無機質)を加えたものが5大栄養素と呼ばれています。

このほかに、生きていくためには水と酸素が必要です。
栄養素の定義からみると水は栄養素と言えますが、栄養素に含めない場合もあります。

また、食物繊維は栄養素に含まれませんが、重要な働きがあります。

糖質タンパク質は1g当り4キロカロリー、脂質は9キロカロリーのエネルギーを発生させる力を持っています。

ただし、タンパク質は、平常時にはエネルギー源より、細胞、ホルモン、酵素・遺伝子免疫抗体などの構成成分として優先的に利用されています。



タンパク質肉、魚介、卵、大豆などの主成分で個体によってアミノ酸の組成が違い、
必須アミノ酸をバランス良く含んでいるものが「良質タンパク質」と
いわれる。
脂質脂肪、リン脂質、コレステロールの3タイプがあり、脂肪はグリセロール
という物質に飽和脂肪酸不飽和脂肪酸がくっついたものです。
炭水化物糖質+難消化性繊維の総称。糖質には、単糖類、二糖類、オリゴ糖
多糖類デンプン食物繊維など)があります。穀類に多く含まれ
ています。
ビタミンビタミンは、水に溶けない脂溶性のビタミンと水溶性のビタミンに
大別される、合計13種類がかくにんされています。
ミネラル骨や歯の材料、生理作用の調整役に不可欠のカルシウムなど、元素
記号で表される栄養素。乳製品、海藻、野菜、小魚などに多く含まれる。
その他の
食品因子
食物繊維ポリフェノールカロテノイドなど栄養素と似た働きを
する食品因子。免疫力アップや抗酸化作用などが期待されています。

必須栄養素

熱量素の糖質脂質タンパク質は、必要に応じて互いに変換されながら、エネルギーとなります。

取り過ぎた糖質は、体内で脂質に変換して蓄えられ、糖質が不足すればタンパク質からグルコース(糖質)が作られます。

また、栄養素の中には、人の体内で合成できないか、合成できても必要な量に足りないため、食事でとらなければならないものがあります。
これらを必須栄養素と呼びます。

ビタミン13種とミネラル16種は、体内で合成できない必須栄養素です。
タンパク質にも必須アミノ酸9種があり、脂質にも必須脂肪酸3種があります。

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