ポリフェノール

ポリフェノールは、複数の水酸基を持つ化合物の総称で、多くの種類があり、共通の働きとして、強い抗酸化作用を持っています。

ランス人は動物性脂肪を多く取るのにも関わらず動脈硬化性の疾患や心臓病による死亡が少ないのは赤ワインでポリフェノールを摂っているからという学説が発表されてポリフェノールは一躍脚光を浴びました。

複数の水酸基(OH基)フェノール性ヒドロキシ基が結合したベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環を持つ化合物の総称で、多価フェノールともいい、多くは配糖体という形で存在します。

ポリフェノールは、ほとんどの植物に含有される成分で、それだけたくさんの種類(5,000種以上に及ぶ)があります。

ポリフェノールを大別すると、淡黄色や無色であるフラボノイドのものと、カテキンアントシアニンなどのノンフラボノイド系のものに分けられます。

ポリフェノールの抗酸化作用

活性酸素やフリーラジカルが増えると細胞を傷つけるなどしてガンや動脈硬化、老化などの弊害を生じる原因になります。

抗酸化作用を持つ成分にはビタミンCやビタミンEが知られていますが、ポリフェノールはこれに劣らない強力な作用があります。

発生した活性酸素を封じ込めて無害化することによって酸化を防止します。

ポリフェノールの化学構造上の特徴はOH基を複数持っていることです。

このOH基は、活性酸素やフリーラジカルを捕えて、安定した害のない物質に変化させる力を持っています。

そのためポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素のスカベンジャー(掃除屋)ともいわれるのです。

ポリフェノールの多くは水に溶けやすい形で含まれているため、吸収されやすく、摂ってから約30分後には効果を発揮し始めます。

しかし即効性は高いのですが、その効果は長続きしませんので、毎食必ず野菜を食べるようにすると、常にポリフェノールの作用を得ることができます。


 

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