健康に良い免疫力を高める海藻(ケルプ)

海藻の栄養効能効果

海藻にはヨード、リン、カルシウム、ビタミン、タンパク質をはじめ食物繊維が総合的に含まれている健康低エネルギー食品です。

海藻に多く含まれるヨード(ヨウ素)は甲状腺ホルモンチロキシンをつくる元素です。
チロキシンは成長期では発育の促進に関与し、また成人では臓器の新陳代謝を高め、体温などのさまざまな身体の機能調節の役割を果たしています。

海藻にはアルギン酸エステルという食物繊維の一種が含まれ、血中コレステロールを下げ、脂肪の沈着を予防します。
血圧を低下させコレステロールも下げるアミノ酸タウリンもあります。

エイコサペンタエン酸(EPA)も含まれ、血中コレステロールを減らし、血が固まってできる血栓を予防します。

EPAはサバやイワシの肝油に含まれる物質として知られていますが、その魚たちは餌としている海藻からEPAを取り入れています。

赤血球のヘモグロビン成分になる鉄も豊富に含まれているので貧血防止にも効果を発揮します。

海藻の繊維質は腸内活動を活発にして便秘を改善します。
コンブのヌルヌルは消化管内をきれいにする整腸作用があり便秘、下痢にも効果的です。

海藻類に含まれる成分で、特に期待されるのがフコイダンによるガン抑制効果です。

フコイダンは、免疫機構のNK細胞を活性させます。
NK細胞は、自分自身の細胞が変異してガン化しはじめた細胞をすばやく、正確に察知し攻撃してくれます。

他に、人の免疫機構には、異物を攻撃するマクロファージやキラーT細胞などがあり、フコイダンはこれら2つの細胞も活性化させ、人の免疫力を全体的に高めてくれます。

フコイダンは、水溶性の食物繊維ですが、小腸を通過する過程でごく微量ながら吸収され、NK細胞を刺激、活性させることで、ガンや腫瘍の成長を抑制させます。

フコイダンのガンに対する効果は目をみはるものがあります。
しかも、海藻は自然食品ですから、体に負担や副作用を与えずに免疫力を高めてくれるわけですから、毎日の食生活に海藻類を積極的にとり入れましょう。

日本では昔から海藻を食用としていますので,ヨウ素不足による甲状腺機能障害はあまり問題とはなりませんが,アメリカではヨウ素の摂取量が全体的に不足しているので海藻(ケルプ)がヨウ素補助食品として販売されています。

海藻のヒジキにはカルシウムが群を抜いて多く、コンブやワカメにも相当量含まれています。

海の生産物である海藻の成分には、人体に良い活性物質や多糖類が多く、血行促進やがん抑制、減肥効果あります。

海藻サラダ

ウシケノリ科

海苔

コンブ科

昆布

チガイソ科

めかぶわかめ

ホンダワラ科

ひじき



おすすめコンテンツ

関連ページ