血液の汚れが病気の原因に!

血液は、全身をくまなく巡回して、60兆個の細胞に栄養と水と酸素を与えています。
そして各細胞から出される老廃物を肺や肝臓に運んで、呼気や尿として、体外に排出します。

血液が、生命のもとである細胞を養っているわけですから、血液が汚れて質が悪くなれば、全身の細胞に甚大な影響が及びます。
細胞が不健康になると、やがて様々な病気が現れるのです。

これが東洋医学の思想である「食が血になり、血が肉(細胞)となる、血が汚れれば病が起こる、万病一元、血液の汚れにあり」の根幹の考え方なのです。

実際、東洋医学では2000年の昔から、血液の汚れが、様々な不快症状を引き起こすことを認識していました。
今でいう成分のアンバランスな血液や、老廃物のたまり過ぎた血液を、瘀血(おけつ)=古血という観念でとらえたのです。

瘀血というのは、流れの滞った、すなわち血行不良の血液です。
血行不良は、血液の汚れが原因で起こります。



血液を汚す原因

血液を汚す原因となるのは、食べ物、運動不足、ストレス、外気汚染、水、薬などですが、現代はあまりのも血を汚すものが多すぎます。

もちろん私たちの体は、きれいな血液を保持するために、必死で自己防衛をしています。
肺からは、少しでも多く酸素を吸い込んで、老廃物の燃焼を助けようとします。

腎臓はフル回転して解毒にあたり、炭酸ガスと水に分解して、肺と腎臓から、体外に排出する働きをします。
白血球も血液を汚す悪いものをどんどん食べて、病気から体を守ってくれます。

けれども、こうしたお助けマンたちが懸命に働いても間に合わないくらいに、現代は血液の汚れる環境の中で生活しているのです。

血液検査

血液の汚れが病気をつくる

血液が汚れてくると、ベタベタ、ドロドロした状態になります。
すると、どうにかして元のサラサラした血液に戻そうとする自己防衛反応が働きます。
そこで、汚れをせっせと掃きためて、一か所にまとめようとします。

例えば、コレステロール中性脂肪が、血管の内側にまとめられ、沈着したものが動脈硬化です。
多すぎる尿酸が、足の指先に掃きためられた病気が通風です。

胆汁の中にコレステロールや胆汁酸が多すぎてドロドロしてくると、これをサラサラにするために胆石ができます。
尿の中に、尿酸やシュウ酸カルシウム、炭酸カルシウムなどが多すぎると尿路結石になります。

アレルギーも、血液浄化反応の一つです。
これは東洋医学でいう水毒の害を防ぐ反応です。

体の中に余分な水分がたまると、体が冷えます。
体が冷えると代謝がうまくいかなくなり、老廃物がたまって血液が汚れます。
これを防ぐために、水分とともに老廃物を体外に出そうとする反応がアレルギーなのです。
アトピーも、鼻炎、喘息、結膜炎もみな同じです。

ことほどさように、私たちの体は血液の汚れを嫌がっており、そして、血液の汚れが多くの病気を生み出しています。
まさに「万病一元、血液の汚れにあり」という言葉の通りなのです。



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