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生姜(しょうが)
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インド・マレーなど熱帯アジアが原産のショウガ科の多年草の植物です。
日本に伝わってきたのは少なくとも3世紀以前といわれています。
辛みの強い小しょうが、比較的弱い中しょうが、ごく弱い大しょうがなどの種類があります。
漢方薬や総合胃腸薬の原料としても使われています。
16世紀にイギリスの国王ヘンリー8世が伝染病ペストを防ぐため、国民にしょうがを食べるように奨励したという記録があります。
欧米では菓子や飲み物、ソースの材料に使われています。
日本では甘酢漬けやその他の漬物にして食べるほか、薬味、肉や魚の臭み消しとして用いられています。
昔からしょうがは、魚をよく食べる日本人にとって、魚のくさみを消してくれるなくてはならない香辛料です。
古名をハジカミといい、これは「食べると辛くて歯をしかめる」ところからつけられたという説があります。
店頭で売られているしょうがは大別すると、ひねしょうがと葉しょうがの2種類があります。
ひねしょうがは、十分成長した根の部分で、一般に見かけるものです。
おろしたり、きざんだりして薬昧や吸口に利用されます。
甘酢に漬けたものをガリ(すしのつけあわせ)、梅酢に潰けたものを紅しょうがといって、それぞれ日本料理には欠かせない食材です。
また、魚や肉の煮物に加えてにおい消しにも最適です。
葉しょうがは、葉つきのもので、若いしょうがのほどよい刺激と、カリカリした歯ごたえが楽しめます。
酢潰けにして食べたり、焼いてみそをつけて食べたり、また、焼き魚などのつけあわせにも適しています。
葉しょうがには旬があり、初夏から7月くらいにかけてがもっとも出回る時期で、さわやかな香りとみずみずしい風味を楽しむなら、この季節は逃せません。
次に、良いしょうがの選び方ですが、ひねしょうがの場合は、よく根がしまっていて、しなびていないものを選ぶのがポイントです。
葉しょうがは葉の緑が濃く、根が白いものが良いでしょう。
根の大きなものはすじばっていて、味が落ちることがあるので注意しましよう。
ひねしょうがを保存する際は、ラップに包んで冷凍庫で保管するのが簡単で良いでしょう。
なんとなく疲れが取れない、元気が出ない、体が弱っている感じがする。そんなときは、しょうがをたっぷりきかせた料理で元気を取り戻しましょう。
生姜は体を温めることはよく知られていますが、併せて解熱作用や吐き気を抑える効果もあります。
咳、鼻水と下痢の改善など胃腸風邪にも有効です。
皮に傷がなく、ハリ・ツヤがある。
肉厚でふっくらしている。
切り口が瑞々しく乾燥していない。
カビが生えてないかチェックし、光沢のあるものを選ぶ。
生姜を丸ごと保存する場合は、新聞紙にで包み、風通しの良い冷暗所で保存(保存期間は2週間)。
生姜は10℃以下で保存すると低温障害を起こすので冷蔵庫には入れない。
切ったものは新聞紙で包み、ポリ袋に入れて袋の口を軽く閉じ、野菜室で保存(保存期間は1週間)。
冷凍保存する際は、すりおろして、薄く平らにして保存すると風味を損なわない。
使うときは、必要な分だけ割って、室温で自然解凍して使うと便利。
生姜のマンガンと手羽先に含まれるカルシウムは、健康な骨の成長を助ける働きがあります。
また、手羽先の鉄には、造血を助ける働きがあり、美肌効果にも働きます。
おすすめレシピ:手羽先のしょうがぽん酢煮
生姜やさんまに含まれるカリウムは、塩分の取り過ぎが原因のむくみを解消します。
また、血圧を下げる働きもあるので、高血圧予防への効果も期待できます。
おすすめレシピ:さんまの生姜煮
夏場はクラーによる冷えなどにより、体を動かす習慣が日常的にないと、代謝が落ちやすいものです。
普段飲んでいる紅茶にショウガの絞り汁を入れるだけで、体の芯から温まり、新陳代謝もアップします。
ショウガは入手しやすく、薬膳茶のスタートとして試しやすいので、気軽に試してみましょう。
辛味成分のショウガオールは、血行を促進して冷えを解消します。
これは、皮に近い部分多く含まれているので、皮を剥かずにそのまま調理すると良いでしょう。
すりおろしたり、絞り汁を使用したりすることも多いのですが、薬効成分は加熱することで高まるので、煮物がおススメです。
また、カリウムは水溶性なので、水にさらすのは禁物です。
変色を防ぐためにも、切ったら直ぐに調理しましょう。
生姜には味がなく、香りとその辛みだけが特徴なのであれば、わざわざ生をすりおろさずに、チューブ入りを使ってもよいのでは、と思いたいところですが、生姜にはもう一つ大切な役割があります。
それは肉を柔らかくすることです。
その効果を生姜を使った代表的な肉料理の生姜焼きで調べるため、生とチューブ入り、それぞれの生姜で肉を漬け込んで作った料理を28人に試食してもらった結果、圧倒的に生の生姜を使った方に軍配が上がりました。
その理由は「肉が柔らかい」という事でした。
生姜にはタンパク質を分解する酵素が含まれていて、肉を柔らかくする効果があるのです。
チューブ入りの生姜は香りも辛みも十分ありますが、加熱処理されているので、酵素はほとんど働かないため、チューブ入りの生姜では肉を柔らかく仕上げることはできないのです。
このことから、美味しい生姜焼きを作るには、酵素の働きを助ける事がポイントであると分かります。
酵素を働かせるには、生の生姜をすりおろしたものに肉を30分以上漬け込むのがコツです。
生姜の酵素にはうま味成分のグルタミン酸と甘み成分のアミノ酸を増やす働きもあります。
しっかり肉を漬け込み、柔らかく、美味しい生姜焼きを作りましょう。