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しじみ
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シジミのタンパク質は量としてはけっして多くありませんが、その質は素晴らしく、卵や牛乳に匹敵するほどです。
日々の食事から取らなければならない必須アミノ酸の含有バランスもいいため、消化吸収が良く内臓に負担がかからないのもすぐれた点です。
加えて、肝機能を高めてくれる多糖類のグリコーゲンもたっぷり含まれ、小さいながら体を内側から元気にしてくれる健康食材です。
シジミには、ほかにもレバーに匹敵するビタミンB12や鉄分が多く、貧血の予防効果に力を発揮します。
また、貝には珍しく豊富なカルシウムは、その吸収を促すリンとのバランスも良く、骨を丈夫にしてくれます。
シジミの高い造血作用は豊富なアミノ酸や、多糖類のグリコーゲンの働きとあいまって疲れた肝臓に有効的です。
お酒の締めくくりには、シジミの成分がしっかり溶け出たシジミの味噌汁がおすすめです。
シジミエキスとは、シジミを煮だして浸出し、濃縮したエキスです。
シジミは古くから肝臓病の薬として用いられてきました。
シジミエキスの効用は、肝臓の強肝と解毒作用に関与する豊富なビタミンB12によると思われます。
魚介類の中でシジミのビタミンB12の含有量は一番多く、アルコール性肝炎ではビタミンB群を大量に肝細胞に補給する必要があります。
またビタミンB12には造血作用もあるのも貧血の治療や予防、さらに頭の働きを活発にして、記憶力や集中力を高めます。
その他、イノシトールも多く含まれ肝臓への脂肪の沈着を防ぎます。
シジミの風味成分であるコハク酸は胆汁の分泌を促すのでコレステロールが増えるのを抑えます。
「土曜しじみ」「寒しじみ」と言われるように真夏と真冬が味が良くなります。
ビタミンB12は水溶性なので肝臓病の治療用に食べるときには水煮にした煮汁を飲む方が身を食べるよりも効果があると言われています。