牡蠣(かき)の栄養、効能効果

効能効果

  • 動脈硬化予防、眼精疲労緩和、肝機能強化、高血圧予防、貧血予防、滋養強壮、味覚障害予防、精神安定作用

別名「海のミルク」とも言われる牡蠣は、亜鉛などのミネラル分やタウリンを豊富に含んでいることで知られています。
亜鉛カルシウムなどのミネラルは、貧血予防、精神安定、味覚機能の正常化の作用があります。

これらのミネラルは必要量はごく微量ですが、体の働きを正常に保つためには欠かせない大切な栄養素です。

亜鉛は新陳代謝や免疫の強化に関係し、これが不足すると味覚障害のリスクが高まります。
銅には血管や骨を丈夫にする働きがあり、どちらも欠かすことのできない成分です。
また、銅は鉄分の吸収を助けるから、牡蠣は貧血予防に役立つ食品であると言えるでしょう。

牡蠣のうまみの素は、動物性甘味である多糖類グリコーゲンや、アミノ酸の一種であるタウリン、アラニン、グリシンなどです。

牡蠣の旬は冬で、疲労回復に効果的なグリコーゲンが夏の10倍にもなると言われています。

かき



カキのうまみの素でもあるグリコーゲンと、ヌルヌルの部分に多く含まれるタウリンは、肝機能を高める効果があり、血中コレステロールを低下させて動脈硬化の予防に役立ちます。
タウリンと一緒にビタミンACEをとるとさらに動脈硬化予防を助けてくれます。

そうした点を知っていたのか、私たちの祖先は滋養強壮のためにカキを食べてきました。

加えて、カキにはビタミンB1やB2、ナイアシンも豊富に含まれています。
旬の時期には、生ガキや焼きガキはもちろん、シチューや炊き込みご飯などで積極的に食べたい美味しい食材です。

ただし、カキには痛風の原因となるとされるプリン体も多いので、尿酸値の高い方は、食べ過ぎに注意が必要です。

牡蠣の注目成分

牡蠣の主な栄養素成分(可食部100gあたり)

生牡蠣



牡蠣の選び方

殻がしっかり閉じていて身はふっくらしている。
身の周囲のひだが黒く鮮やかなものを選ぶ。
身が褐色のものは古くなっているため避ける。

牡蠣の旬

  • 10~3月

牡蠣の栄養素を効果的に引き出す調理法

生食用ならそのまま食す!加熱用なら蒸し調理で

牡蠣の栄養を効率よくとるには生が一番です。
加熱調理すると、牡蠣をはじめとする貝類の代表的な栄養素タウリンがかなり失われてしまうからです。

また、うま味のもとであるグルタミン酸も生の方が圧倒的に多いのです。
レモンを絞って食べるのが、最もシンプルで一般的な生ガキの食べ方で、レモンのビタミンCも一緒にとる事ができます。

ミネラル豊富な牡蠣ですが、タンパク質の合成をサポートするビタミンB12も含まれています。
これは水溶性なので、加熱する場合は蒸すと良いでしょう。
もちろん生食用の新鮮なものは生食でOKです。

牡蠣の健康美容効果倍増の食べ方・食べ合わせ

牡蠣+大根

大根のビタミンCは、カキの亜鉛の吸収率を高める作用があります。
これにより肌のくすみを予防する効果や味覚障害の予防が期待できます。

牡蠣の健康レシピ

牡蠣のおろしポン酢和え

牡蠣を生で食べるときの注意点

  1. 新鮮なものを選ぶこと。
    殻つきは口をかたく閉じていて生きているもの。
    むき身はなるべく出荷日が新しく、身に透明感があり縁のひだの黒が濃く、みずみずしいものを選ぶ。
  2. 賞味期限を守り、なるべく早く食べる。
  3. 疲れているときや体調の悪いときは食べない。
  4. 一度にたくさん食べない。

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