鶏卵

  • 薬効:ボケ予防 動脈硬化予防 肝機能強化 老化予防 骨粗鬆症予防 貧血予防 滋養強壮 疲労回復 眼精疲労緩和 美肌 

鶏卵はほぼ完全食品と言われるほど、必要な栄養素がバランスよく揃っています。

卵の重量比は、卵黄が35%、卵白が60%、その他が5%で、含まれているタンパク質アミノ酸組成が理想的なバランスをしめす完全食品です。

タンパクを構成するアミノ酸では、とりわけ大豆などに不足するメチオニンが豊富なのが特徴で、コレステロールを抑え肝機能を強化する働きが期待できます。

卵黄と卵白では、黄身のほうがタンパク質に加えて脂質や他の栄養を幅広く含むのに対して、白身はほぼタンパク質のみ(若干のミネラル含む)です。

ただ、必須アミノ酸(体内で合成されず食べ物より取らなければならないアミノ酸)の種類と量がどれくらいの割合で含まれるかを示すたんぱく価では、卵白の値は100とパーフェクトです。

卵

時に、コレステロールが多い点を指摘される場合もありますが、黄身にはこれを減らすレシチンという成分がたっぷり含まれており、相互作用で名誉挽回しています。

卵の注目成分

鶏卵の主な栄養成分(可食部100gあたり)



栄養豊富な卵の黄身には、ビタミンや吸収の良いミネラル分も豊富です。

ビタミンC以外、ほとんど含まれているビタミンでは、ビタミンAが粘膜や皮膚、疲れた目を健康にするほか、B群が糖質・脂質の代謝を促進、活力源として体全体を元気にします。

また、ビタミンEには、抗酸化の働きで老化や生活習慣病を予防する効果もあります。

一方、ミネラルでは鉄分が貧血予防に、リンとカルシウムが骨粗鬆症予防に有効です。
細胞膜や神経組織を構成する脂質の一種・レシチンは血液中の善玉コレステロールを増やすと共に、神経伝達物質を合成し、ボケを防ぐと考えられています。

タンパク質は体の中でアミノ酸に分解されます。
このうち、体内で合成されないアミノ酸必須アミノ酸といい、必要な量を食べ物から取らなければなりません。

必須アミノ酸には、ロイシン、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、バリン、トリプトファンの8つがあります。

卵の栄養素を効果的に引き出す料理・調理法

油を使った炒め物で栄養吸収率をUP!野菜と合わせれば完璧

貴重なたんぱく源として重宝される卵は、ビタミン類も豊富です。
ビタミンB2は水溶性なので炒め物に適しています。
なお、ビタミンB2は光に弱いので、料理・調理中に日光は禁物です。

またビタミンAは油と合わせると吸収率が高まるので、やはり炒め物がおススメです。
煮る場合は煮汁も一緒に食べるようにしましょう。

食物繊維ビタミンCを含む野菜を合わせれば、栄養面はパーフェクトです。



鶏卵の選び方・保存方法

賞味期限が遠く、殻にひび割れがないもの。
重量感があり、殻の表面にザラつきがあるもの。
光に透かして、中身ボウッと明るく透き通っているものが新鮮です。
殻の色は鶏の種類の違いによるもので、栄養価に大きな違いはありません。

保存の際は、お尻の丸いほうを上にし、10℃程度の冷蔵庫で保存します。
パックのままとがった方を下にして、冷蔵室の奥側で保存。
ドアポケットでの保存は、ドアの開け閉めによって温度が変化しやすいのでNG。
また、賞味期限は生で食べられる期限のことです。

鶏卵の食べ合わせのコツ

ほうれん草と合わせて貧血を防ぐ

卵のタンパク質と、ほうれん草に多く含まれる鉄を合わせると、鉄の吸収が高まり貧血の予防に役立ちます。
また、肌のくすみ予防にも役立ちます。

1品でとるなら、スクランブルエッグとほうれん草のソテーなどがおススメです。

卵+チーズ

卵のカルシウムに、チーズのカルシウムが合わさることで、骨粗しょう症の予防が期待できます。
また、ストレス緩和にも役立つとされています。

酢+卵(酢卵)

卵の殻には、内臓の機能回復のほか、骨粗しょう症の改善にも役立つカルシウムがたっぷり含まれています。

栄養豊富な卵を殻ごと酢の中に漬けた「酢卵」は、酢との相乗効果で血糖値を低下させ、糖尿病の症状を改善させる大きな効果があります。

煮沸消毒した瓶に、洗って水気を拭いた卵と酢を入れます。
冷蔵庫で1週間もすれば完全に殻が溶けて、薄皮1枚になります。
それを箸で破って、よく混ぜればできあがりです。

卵の健康レシピ

さけるチーズたまご焼き

ほうれん草のふっくら卵焼き

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