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ケール
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青汁の素材として、体にいいけれど、とても苦い野菜、というイメージが強いケール。
欧米では、スーパーマーケットなどで手軽に手に入る日常的な野菜で、サラダやポタージュ、揚げものなどにして食べられています。
特にアメリカでは、苦味の少ないケールを、スーパーフードとしてサラダやスムージ-など生で食べるのが定番となっています。
ケールは、アブラナ科の野菜の中でも特に、抗がん作用の効果が抜群です。
あまりなじみのない野菜かも知れませんが、キャベツの原種です。
ケールには、がん抑制に効力の大きいベータカロチン(ビタミンA)が多く、その量は、ブロッコリーの約8倍も含まれています。
ケールのがん抑制効果は、活性酸素を破壊し、無害化してしまう抗酸化剤の働きによるものです。
アブラナ科の野菜には、活性酸素の一種、スーパーオキサイドを正常に戻すスーパーオキサイドディスムターゼ活性があります。
ケールは青汁で飲むのが簡単ですが、味はあまり良くないようです。
乾燥粉末ジュースにして飲むか、抹茶的に一服すれば、いつでも、どこでも、量も自由に摂れて良いでしょう。
青汁の渋味も効果があります。アブラナ科の栄養的特徴として、ワサビでもだいこんでも、多かれ少なかれ辛味成分を含んでいます。
これらの辛味成分はすべてイソチオサイアネートという含硫化合物です。
この物質は抗酸化作用があり、抗菌性や発がん抑制があります。
その一種のスルホラファンという物質がケールには含まれていて、特に乳がんの発生を抑える効果があると報告されています。
そして、スルホラファンは、加熱により成分が壊れないのが特徴です。
また食物繊維も豊富に含まれています。
その量は、ごぼうの3.5倍で血糖値を下げる効果を発揮します。
カルシウムについては、キャベツの5倍を含み、野菜の中でも多く含まれている部類に入ります。
ケールは、炒めても、煮ても、漬け物にしても効力には変わりありませんから、食べやすい形で食べてください。
ケールには、このほかにビタミン類やミネラルも含まれています。
植物油を使って炒めると、ビタミンAやビタミンEなど、脂溶性ビタミン類の吸収がアップします。
ビタミンCはキャベツの6.5倍もあります。ビタミンCは体内に入ると免疫力を高めてくれます。
体内でインターフェロンを作る働きがあり、これがウイルスの増殖を抑えてくれ、自然に免疫力がアップするのです。
ビタミンKも豊富に含まれ、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも含まれています。
ビタミンKは、野菜の中では群を抜く、納豆と同じレベルです。
各種がん細胞の増殖抑制、細胞浸潤抑制効果があり、特に肝臓がんに対する研究が盛んに行われています。
なお、ビタミンKは血栓症などで抗凝固剤服用中の方は、薬の効果を減弱させる場合があるのでケールの摂取には注意が必要です。
目の健康に良いルティンはブロッコリーの10倍、ポリフェノールも豊富に含まれています。
生でサラダ、スムージー、ジュースに。
炒めもの、餃子の具にも。
最近は苦味の少ないケールが手軽にスーパーで手に入るようになりました。