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えのきだけ
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朽ちたえのきの根株に生えるので、この名がついたといわれますが、今では人工栽培が主で、一年中出回っています。
煮るとヌメリがでて、なめこと似ているのでなめたけとも呼ばれます。
ほかのきのこと同様、えのきだけにはビタミンB1やB2、ナイアシン、食物繊維が豊富に含まれています。
とくにビタミンB1は、ひらたけ(一般的にしめじと呼ばれている)に次いで多く含まれ、疲労回復や集中力を高める働きが期待できます。
1/2袋食べると、1日の所要量の1/5はとれます。
また、食物繊維が豊富で脂肪の吸収を抑え、便秘を解消する働きが期待できるため、ダイエット中の人や便秘の人にもお勧めです。
整腸作用のヨーグルトやキムチなどの乳酸菌を一緒に食べるとより効果的です。
ビタミンB群のナイアシンもしめじやまいたけと同じくらい多く含み、糖質や脂質の代謝に関わり、消化器を健康に保つ働きもしています。
また、最近では血管疾患予防効果についても注目されています。
その他、むくみ解消に働くカリウムや、肌荒れを防止するパントテン酸も含まれています。
えのきだけのうまみ成分はしいたけと同じグアニル酸です。
長野県内のえのきだけ栽培家庭2000戸以上を対象にガン死亡率を調査したところ、栽培家庭は長野県全体に比べて、ガン死亡者数が39%も低く、特に胃ガンは55%、食道ガンは62%も低い結果がでています。
さらに、えのきだけを頻繁に食べる家庭ほど、ガンで死亡する危険度が減ることもわかっています。
えのきだけをほとんど食べない人(月に3日以下)の危険度を100とすると、週1~2日食べる人の危険度は55、週3日以上食べる人では47という結果がでているそうです。
えのきだけを頻繁に食べている人は、ガンの危険度がなんと半分以下になっているということです。
えのきだけがガン抑制効果を発揮する要因は、えのきだけに含まれるEA6という糖タンパクにあります。
EA6は、糖70%、タンパク質30%から構成される物質です。
この EA6をマウスで実験した結果、与えた量に比例してガンの増殖を防げるのいう結果がでています。
マウスの体重1Kgに対して、EA6を10mg ・ 10日間投与した結果、ガンの増殖は12%抑制されています。
また、50mg投与では39%、150mgでは59%も増殖を抑えたという大変高い抑制効果の結果が出ています。
この結果は、注射による投与ではなく、口からの摂取によってEA6はその抗ガン作用を発揮したものです。
このことから、EA6がガン細胞を直接攻撃するのではなく、生体の免疫力を高めることにより、がん細胞の増殖を防ぐことができるということです。
さらに、免疫力を高めれば、ガン化した初期の細胞であれば、消滅させることも可能なのです。
また、えのきだけには活性酸素の活動を抑える抗酸化作用もあります。
人が通常の呼吸によって体内に取り入れた酸素のうち、約2%が活性酸素に変化してしまいます。
活性酸素は、あらゆる分子に反応しやすく、正常な遺伝子や細胞、組織を酸化させ傷つけて、病気の発症原因を作ります。
ほとんどの食用きのこ類に抗酸化作用がありますが、えのきだけの作用が強力であることは実験でも確認済みです。
これまでの結果から、えのきだけは、発ガン防止効果、ガン予防効果、制ガン効果、抗酸化作用を持ち、生体の免疫機能を活性化させる優れた健康食材であることが証明されています。
えのきだけは、ガンを予防したり、免疫力を高めてくれるので、常食することをおススメしたい食材です。
えのきだけに含まれるビタミンB群は水に溶け出やすいので、手早く洗うのがポイントです。
加熱すると、ほど良いヌメリがでて、美味しくなりますが、歯切れの良さも身上なので、熱を加えすぎないほうが良いでしょう。
食べる際は、煮汁ごと頂くことをお勧めします。
比較的安価で頻繁に使いやすいえのきだけ。
これに含まれるカリウムやパントテン酸は水溶性なので、茹でると流れ出ます。
さらに切ってから水洗いするのも損失の原因になるので、洗う場合は切る前が原則です。
また、カリウムは熱に弱いので、炒める際はサッと火を通す程度にしましょう。
火が通りやすいえのきだけは、他の食材を炒めてから、仕上げに加えるのがポイントです。
白く透明感があり、全体が瑞々しくてハリがある。
傘が小さめで開いていたり割れたりしていないものを選ぶ。
保存する場合は、袋のまま冷蔵室に立てて保存。
袋から出したものはペーパータオルで水気を拭き取り、新聞紙で包んでポリ袋に入れ、口を軽く閉じる。
同様に冷蔵室に立てて保存(保存期間は1週間)。