抜け毛
髪の毛の寿命は、平均約5年と言われています。
約5年成長を続けたあと抜け落ち、再び同じ毛穴から新しい毛が生えはじめるのが普通です。
普通抜け毛は1日に60~80本自然に抜け落ちます。
本数でみると大変な割合のように感じますが、100本以内なら心配する必要はないでしょう。
ただし極端に抜ける量が増えた場合は、異常が考えられます。
極端な抜け毛で最も多いのは円形脱毛症です。
そのほか、内臓の病気や梅毒、パセドウ病などが原因で起こることもあります。
それ以外では若年脱毛症、いわゆる男性によくみられる若はげ、また近年では、無理なダイエットによる女性の脱毛症も見られます。
脱毛症は精神的ストレス、過労、栄養不足も大きな原因となります。
毎日睡眠を十分にとり、栄養のバランスがとれた食事を適切にとることが大切です。
特にタンパク質やビタミン類は、髪の発育には欠かせません。
抜け毛に効く食べ物
栗のイガの黒焼き
抜け毛は内臓の不調とも関係があります。
つまり全身の健康状態が、抜け毛というかたちで外に現れるのです。
昔から、髪は腎(泌尿・生殖器系)と深い関係があると言われており、そのため髪の毛の薄い人は、腎を強くする栗を利用してきました。
特に栗のイガの黒焼きは効果的です。
頭の地肌に1日2~3回すり込むと、短期間で抜け毛防止の効果が現われます。
かぼちゃの種
亜鉛不足も抜け毛の原因の一つと考えられます。
抜け毛が気になる人は、亜鉛が豊富に含まれるかぼちゃの種を常食すると効果的です。
かぼちゃの種子には亜鉛のほか、抜け毛に有効なビタミンA、B、鉄やカロテンなどの栄養素が豊富に含まれているのでうってつけです。
フライパンでかぼちゃの種子をからいりして、毎日20粒ずつ食べ続けると効果的です。
黒ごま
ごまには、肝臓と腎臓を強くする作用のほか、強壮・補血作用などさまざまな効能がありますが、特に黒ごまには抜け毛をおさえる効果があります。
黒ごまに含まれる脂質は、血管を若返らせ、頭皮に十分な栄養を与えます。
また黒ごまの黒い色素は、毛髪色素であるメラニンの形成を促す作用があります。
特に若はげに効果があります。
黒ごまと何首烏(ツルドクダミの生薬)の粉末を1日3回、食後に食べると、数ヵ月で効果が見られるでしょう。
何首烏は漢方薬局で購入できます。
抜け毛を予防する手作りヘアトニック・リンス
抜け毛予防には、丹念に洗髪し、頭皮を常に清潔に保つことが重要ですが、身近な食べ物を使って手作りのヘアトニックやリンスを作り活用するのも良いでしょう。
【ごま油と塩のヘアトニック】
- ごま油をさかずき1杯と同量の塩を混ぜます。
これを毎日寝る前に、毛の薄い部分にすりこみ、地肌と薄くなっている部分を中心にマッサージを行います。
その後蒸しタオルでふきます。
【にんにくとしょうがのリンス】
- にんにく2かけと、親指2本分くらいのしょうがをそれぞれすりおろし、ガーゼなどでしぼります。
洗髪後、これを毛の薄くなった部分にすりこみ、15分ほどそのままにしてから、熱めのお湯で洗い流します。
あまり強くこするとかぶれることもあるので注意が必要です。
その他抜けが予防対策におすすめな食品・山野草
抜け毛は、タンパク質やビタミンB群、鉄の不足も関係しています。
これを補給するのに適しているのがレバーです。
できるだけ常食するようにしたいものです。
大根の葉を干して煮た汁にしょうがのおろし汁をたらして髪を洗うと、抜け毛予防に効果的です。
ジャガイモも抜け毛予防に力を発揮します。
すりおろしたジャガイモを布で包んで、抜け毛の部分に湿布します。
2時間ほどたって乾いてきたら取り替えます。
アオギリの葉ひとつかみを600mlの水で半量になるまで弱火で煎じます。
これをこした汁をリンスとして使うと抜け毛に効きます。
そのほか、桑の根の煎じ汁、クコの葉の煎じ汁やセンブリの煎じ汁、カラスビシャクの球根の粉末などをつけても効果があります。