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レモン
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レモンはインドのヒマラヤ地方が原産といわれています。
果実としての栽培が本格化したのは13世紀ころ、シチリア島で始まりました。
その後アメリカに伝わり、15世紀ころからカリフォルニアなどで栽培が盛んに行われるようになりました。
大航海時代には船員たちの貴重なビタミンC源でした。
日本へ伝わったのは19世紀後半になってからです。
レモンの酸っぱさの主成分はクエン酸ですが、酸濃度が6~7%とひじょうに高く、そのまま生食するのには適していません。
しかし、このフレッシュな芳香は、さまざまな用途で利用されています。
紅茶にレモンの輪切りを浮かべるのは、レモンのすばらしい香りをいかした手軽な利用法ですが、そのほかステーキや焼き魚にしぼったり、マリネのお酢のかわりに使ったりといろいろな料理に活用されています。
お菓子のほうでも、アイスクリームのフレーバーに、パイやケーキ、マーマレードの素材にと使い道はじつに幅広く利用されています。
レモンの香り成分リモネンは、気持ちを明るく前向きな気分にさせてくれます。
国産のレモンは全体的に少し青みを帯びた黄色で、香りが良いのが特徴です。
酸味にキーンとくるところがないので、まろやかな味わいが楽しめます。
ビタミンC・・・100mg
カリウム・・・130mg
カルシウム・・・67mg
鉄・・・0.2mg
葉酸・・・31μg
ビタミンA(レチノール当量)・・・2μg
食物繊維・・・4.9g
エネルギー・・・54kcal
レモンの効能は、何といってもビタミンCのもたらす作用でしょう。
免疫力の強化や抗酸化作用により、風邪予防やがん予防などに効果が期待されています。
ビタミンCはコラーゲンの強化にも不可欠な栄養素なので、肌を美しくするのに必要です。
ビタミンCの含有量は、100g中100mgと、柑橘類中トップクラスです。
イギリス海軍のネルソン提督も、レモンを宝石のように愛したといわれています。
というのも、当時の船乗りにとって職業病であった壊血病の予防に、
レモンは効果的な果物だったからです。
毎日1個食べていれば、ビタミンCの不足になることはありません。
十分なビタミンCを摂っていれば風邪の予防や、シミ、ソバカスなどのお肌のトラブルも未然に防止します。
酸味が強くて生食しにくいというのであれば、しぼってハチミツを加えて飲んだり、スライスにしたものをハチミツに浸けこんでおいて、そのつど食べると良いでしょう。
ビタミンCは肝臓の働きをサポートし、解毒効果があるので、二日酔いの朝などは、レモネードを飲むとスッキリします。
また、レモンの酸味成分であるクエン酸が多いことから、疲労回復効果があります。
クエン酸は体内でエネルギーとなる成分のひとつです。
疲れ気味の人は、飲み物や料理のアクセントにレモンを取り入れましょう。
スポーツなどでの肉体疲労には、レモン1個を皮ごとまるかじりします。
汗をかいたあとの、のどの渇きもいやしてくれます。
レモンに含まれるヘスペリジンは、ビタミンCの吸収を助けて、毛細血管や血管壁を強化します。
そのため、高血圧や動脈硬化の予防効果が期待されています。
レモンには漂白作用もあるので、美容効果も抜群です。
お風呂上りにレモンの皮で手足をこすると、肌がすべすべになり、ムダ毛の脱色にも効果があります。
爪を皮でマッサージするとつやが出て美しくなりますし、タバコのヤニで黄色くなった指先も丹念にこすれば、色が消えます。
紅茶やジュースに使ったあとのレモンは、捨てずにレモン風呂に利用すると良いでしょう。
レモンの使いカスを布袋にまとめてお湯に浸けます。
入浴中、その袋で全身をマッサージすれば、美容効果はさらにアップします。
レモンの使いカスの有効利用をもうひとつ。
魚や肉を切った包丁やまな板に、匂いが移ってしまった場合、レモンでこすってやると匂いを消すことができます。
魚をさばいたあとの手も、この方法で、スッキリと臭わなくなります。
ちょっと変わったところで、歯の美容にレモンを使う方法があります。
レモンの皮をおろし金で下ろして粉末にし、歯ブラシにつけて、丁寧に磨きます。
これを毎日続けると、レモンの漂白効果で歯が白くなり、美しいつやが出てきます。
皮を下ろすのが面倒くさいという人は、くし形に切ったレモンを口にくわえて、
歯と歯茎をよくマッサージするようにすると良いでしょう。
歯がきれいになるとともに、口臭も消してくれるので、一石二鳥です。
レモンのクエン酸とハチミツの糖分でエネルギー補給。
疲労回復の相乗効果。
【作り方】
1.よく洗って水けを拭いたレモンを薄く輪切りにする。
2.容器に1を入れレモン全体が浸かるようにハチミツを加える。
3.1日から2日で水分とハチミツが2層に分離するのでかき混ぜて、冷蔵庫で保存する。
4.ハチミツ漬けのレモン(1切れ)とハチミツレモン汁(お好み)、しょうがスライス(1切れ)をカップに入れて、お湯を注ぐ。
※長期間レモンを漬けておくときは、皮をむいて漬けると苦みが出にくい。
輸入物は年間を通して出回っているので、とくに旬はありませんが、量的にいちばん多く出回るのは4~5月で、そのぶん値段が安くなります。
アメリカやイタリア、スペインからの輸入レモンは1年中購入することが出来ますが、国産レモンの旬の季節は、9月~12月です。
上手な選び方は、手に持ってみて、それなりの重量感が感じられるかどうか、皮にみずみずしいつやと張りがあるかどうかをチェックします。
皮がやわらかすぎたり、厚すぎたりするものは、買うのを控えたほうが良いでしょう。
皮が濡れたようにツヤがあり、滑らかで香りのあるレモンを選びましょう。
レモンは乾燥が苦手なので、必ず新聞紙などに包んで保存するか、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
風通しの良い冷暗所で保存しても良いでしょう。
切ったレモンの保存は、切り口が空気にふれると、せっかくのビタミンCが損なわれてしまいますので、ラップに包みます。
果汁も同様ですので、しぼったら、すぐに摂取できるように工夫しましょう。