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スイカ
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南アフリカが原産のウリ科の果菜です。
4000年前の古代エジプトの壁画にスイカが描かれていました。
当時はタネを食べるために栽培していたようです。
中国では、西から伝えられたウリということで、「西瓜」の字を当てるようになりました。
日本に伝わったのはそうとう古く、平安時代といわれています。
スイカの旬は7~8月で、夏の風物詩として昔から日本人には親しまれてきました。
成分は95%が水分ということで、水分補給としても有効です。
一見栄養的にはたいしたことがなさそうですが、意外に多くの栄養成分をバランスよく含んでいます。
ビタミンA、B1、B2、Cのほか、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル類、グルタミン酸やアルギニン、シトルリン、リコピンなどを含んでいます。
スイカは単に食用としてだけではなく、体に良いものとして親しまれてきました。
例えば、スイカの果汁を煮詰めて凝縮させたすいか糖は、喉の痛みをやわらげたり、痰を切る働きがあるとして用いられています。
カリウムやシトルリンは利尿作用が高いので、むくみや二日酔いに効果的で、高血圧予防にも効果が期待されています。
スイカの赤色はファイトケミカルのリコピンです。
リコピンには、がん予防や老化防止の効果が期待されています。
特に、リコピンを含む食品には、前立腺がんを予防する効果が世界がん研究基金のデーターで示唆されています。
また、漢方では、スイカの皮が利尿作用や暑さしのぎの薬の材料としても使用されています。
スイカは昔から腎臓病の妙薬として知られてきました。
これはスイカに体のむくみを取り除く利尿作用があるからです。
むくみは腎臓病だけでなく、心臓病や高血圧からくる場合があります。
また、妊婦や水分の摂りすぎ、偏った食事などが原因でむくみを生じることがあります。
いずれにしても、スイカには体内の水分を排泄する作用があるのでむくみには絶大な効果を発揮します。
スイカをそのまま食べても、利尿作用を高めようと思ったら、すいか糖を食べるのが一番です。
スイカのちょっと変わった利用法として、すいかの汁で口内炎を治す方法があります。
しぼり汁を口の中に1~2分含んで吐く、ということを日に数回繰り返すことで口内炎の熱がとれ、痛みが和らぎます。
スイカの種は、漢方では強壮、止血、のどの痛みなどに効果のある薬として用いられています。
すいか糖を作る際、果肉だけではなく、種を一緒に入れて作ると良いでしょう。
種の周りについた繊維を取り除き、これを果肉と共に鍋で煮つめ、水分が1/3程度になったら種だけ取り出し、残りをさらに煮つめて作ります。
このすいか糖は、腎炎や妊娠のむくみばかりでなく、尿道炎やぼうこう炎にもよく効きます。
細菌で炎症を起こしたぼうこうや尿道を、大量のおしっこで流してくれるからです。
漢方では、スイカの皮は重要な薬の材料で、コレステロールを減少させたり、血管を拡張させる作用をもっています。
普通、私たちは、果肉だけを食べて皮は捨ててしまいますが、中国では皮を漬け物にしたり、前菜料理に使ったり、フルに利用されています。
皮の部分に、栄養が多いことを考えれば、実に合理的なムダのない利用法といえます。
【作り方】2人分
1.スイカ(300g)は皮と種を取り除き一口大に切り、レモン汁(大さじ1)、ハチミツ(小さじ1)を加えてミキサーに入れて回す。
【作り方】
1.スイカの中身をくり抜き、布袋に入れて汁をしぼる。
2.しぼり汁を弱火でドロドロになるまで煮詰める。
3.火からおろし、よく冷ましてから広口瓶に詰めて冷蔵庫保存する。
美味しいスイカの見分け方は、縞模様が濃く、頭の軸が細いもの、叩いた時にポンポンとした澄んだ音がするものが良いでしょう。
高い音がするものは水分が多く、また低い音がするものは、熟れ過ぎていると言われます。