健康に良い食べ物  黒ごま

  • 薬効:抗酸化力向上、動脈硬化予防、高血圧予防、アンチエイジング、腸の健康

ごま特有の強力な抗酸化成分のゴマリグナン

ゴマはゴマ科に属する1年草の植物で、原産地は東インドともアフリカともエジプトとも言われています。

現在では世界中で栽培され、品種も多く開発されています。

ゴマには黒ゴマ、白ゴマ、黄ゴマ、金ゴマなどの種類があります、薬用として多用されるのは、もっぱら黒ゴマです。

黒ゴマはエネルギーを補い、滋養強壮によく、炒ってすったものは吸収が良くなり効果が高まります。

黒ごま

ごまにはゴマリグナンという抗酸化力の強い成分が含まれています。
ゴマリグナンはセサミン、セサミノール、セサモールなどという抗酸化成分の総称です。

ゴマリグナンにはコレステロールの調整、動脈硬化や高血圧の予防、がん細胞の成長抑制、肝機能の強化、アルコールの分解促進、美肌や代謝の活性化の働きがあります。

セサミンはゴマリグナンの50~60%を占める成分で、抗酸化以外にも肝臓に直接作用して、様々な機能を発揮します。



ゴマには抗酸化作用のあるビタミンEも含まれていて、セサミンとの相乗効果も期待できます。

ゴマの中でも最も抗酸化作用が強いとされる黒ゴマは、漢方でも重用されています。

また、カルシウムも豊富です。
ゴマ大さじ1杯で牛乳1本分に近いカルシウムがとれます。
マグネシウムビタミンB1タンパク質も含まれています。

ゴマの50%は脂肪分で、うちオメガ6のリノール酸が約45%なので取り過ぎには注意しましょう。

オメガ9のオレイン酸が40%、飽和脂肪酸のパルミチン酸が少量含まれています。

黒ゴマと白ゴマの違いは外皮の色で、黒ゴマには抗酸化作用のあるアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。

ゴマは食物繊維も豊富なので、便の量が少ないタイプの便秘の人には役立つでしょう。

黒ごまの注目栄養成分

黒ゴマの薬膳としての効能

薬膳の効能は、白ゴマ同様にエネルギーの補給のほか、乾燥肌や足腰の重だるさなど老化にみられる症状の改善、耳鳴りの軽減などが期待できます。

白ゴマと異なる点は帰経で、白ゴマが肺、脾、大腸対して黒ゴマは脾、肺、肝、腎です。
肝は血を貯蔵し気を巡らせ、腎は気力と体力の源。
黒ゴマは、活き活きとした体に導いてくれる食材です。



黒ごまと白ごまの違い

黒ゴマと白ゴマの違いは薬膳的な効能だけでなく、黒ゴマの種皮にはポリフェノールが含まれていることです。
ポリフェノールはワインでよく聞かれますが、植物のもつ成分の一つで抗酸化作用が高く、老化防止に効くとされています。

これにより白ゴマと比べて黒ゴマは抗酸化作用がやや高いのが特徴です。
ファイトケミカルとしてはあまり差異はないことから、黒ゴマと白ゴマの用途は、料理の彩りとしての見栄えや薬膳的効能の違いで選ぶと良いでしょう。

黒ごまの美味しい食べ方

塩と合わせてご飯にかけたり、料理にふりかける。
炒めもの、スムージ、おやつ作りに香味付けとしても。

黒ゴマをすり潰すとより栄養が吸収されやすくなり、和え物、サラダやドレッシングに利用すると味がなじみやすくなります。

1日大さじ1杯を目安にとると良いでしょう。

黒ごまの健康美容効果倍増の食べ合わせ

さつまいも+黒ゴマ(大学イモ)

大学イモは、さつまいもを油で揚げて、砂糖で絡めて黒ゴマをまぶしたおやつです。
さつまいもは胃腸の働きを良くして便秘を改善したり、気を補います。

黒ゴマの滋養強壮効果と、砂糖の糖分とさつまいものエネルギー補給の相乗効果で疲労の改善に最適です。
また、体を温めて冷え性対策に役立ちます。

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