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鰊(ニシン)
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ニシンは体長、30~40㎝です。
かつて北海道では産卵期の春ともなるとニシンの巨大な群れが浜近くに押し寄せ、あたりの海岸一帯雄の放出する精液で真っ白になったといいます。
江差海岸から留萌、稚内にかけ、網元の「ニシン御殿」があちこちに生まれたほどです。
しかし、昭和30年代以降はすっかり魚影が見られなくなりました。
量が減った現在でも食べられるのは、北米、北欧、ロシアなどからの輸入が大量に増えているからです。
栄養上は、タンパク質(16%)以上に脂質(17%)の多い魚で、ビタミンはA、D、E、B2、ナイアシン、ミネラルはカルシウム、カリウム、鉄、銅、亜鉛が含有されています。
カルシウムはイワシの1.4倍も含まれています。
最近、若い女性のカルシウム不足、さらには加齢にともなう中高年女性のカルシウム不足による骨粗しょう症が増えているだけに、骨ごと食べられる小魚はもとより、ニシンなど積極的に摂取するようにしましょう。
京都の名物料理「鰊そば」の材料となっている身欠きニシンは、ニシンの頭や臓物を除いて干したものです。
干すことで旨み(アミノ酸ヒスチジンがヒスタミンに変容など)が増すとともに、ビタミンEが増加し、抗酸化作用がより期待でき、脂質も30%と上昇します。
ニシンの脂質は、旬の春には20%にもなり、塩焼きにすると、こってりした美味しさが味わえます。