海苔の栄養、効能効果

一般にミネラルが豊富な海藻ですが、海苔はミネラルはもちろん、タンパク質、ビタミンの含有量が海藻の中でも特に多い。

海苔一枚に含まれるタンパク質は、牛乳の1/4カップ分、卵の1/4個分に匹敵します。
ビタミンでは、体内でビタミンAに変わるカロテンが非常に多い。

海苔1枚のカロテン含有量は、緑ピーマンの10個分に相当します。

海苔

他にもカルシウム、鉄分、タウリン食物繊維など、健康に役立つ様々な栄養素をたっぷり含んでいます。
貧血予防、骨の生成、美肌作りなど、嬉しい働きが期待できます。

「海の肉」と言われることもあるくらい、栄養素が豊富な海苔ですが、一度にたくさん食べられないのが難点です。
しかし、佃煮にすれば、比較的たくさんの量を食べることができます。

近年の研究によれば、海苔のタンパク質からなるペプチドに血圧を下げる効果があるのではないかと考えられています。

加えて、海苔1枚はわずか4gで、そのエネルギーは7kcal足らずと極めて低い。
カロリー制限中の人でも安心して食べられる海苔は、積極的に毎日の食事に取り入れたい食品と言えるでしょう。



海苔の主な栄養素成分(可食部100gあたり)

海苔


1食分のカロテン含有量

  • 干し海苔1枚(4g) 1720μg
  • 青ピーマン1個(40g) 160μg
  • ニンジン1/2本(100g)9100μg

1食分のタンパク質含有量

  • 干し海苔1枚(4g) 1.58g
  • 牛乳コップ1杯(200ml) 6.6g
  • 卵1個(50g) 6.15g

海苔のうまみ成分

海苔のうまみ成分を分析するとコンブよりも複雑なことが分かります。
グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の3種類のうまみ成分すべてが含まれているのが海苔の特徴です。

うまみ成分量(mg/100g)

グルタミン酸イノシン酸グアニル酸
海苔13788.512.5
コンブ1256-0.5
かつおぶし33776-
シイタケ350-146

海苔の利用法・食べ方

海苔の栄養素を効果的に引き出す利用方法

海苔は料理の脇役にされやすいのですが、カルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは煮る際に酢を入れることで吸収率がアップします。

は水溶性なので、煮物なら煮汁まで食べるようにすると良いでしょう。
佃煮にすればたくさん摂取できます。

海苔の佃煮

海苔の健康効果倍増の食べ合わせ

海苔+酢

酢が海苔のカルシウムの吸収を助け、丈夫な骨の維持をサポートします。

よく知られている食べ方が、酢飯と様々な食材を合わせる、のり巻です。

のり巻

海苔の選び方

濃い深緑で光沢がある。
厚さが均一で穴や破れがない。

海苔の旬

11~3月

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