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あずき
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小豆とは、東アジア原産の日本でも縄文時代から栽培されてきた草丈30~60㎝のマメ科の1年草です。
葉は3枚ずつつく複葉で、卵形をしています。
葉の軸の付け根に、長い軸のある淡黄色ないし淡白色の蝶形花をつけます。
豆果は円柱形で中に9~10個の赤茶色の種子が入っています。
栽培されているものの6割は北海道で育てられていますが、全国各地にその土地ならではの種類も多く、豆の色や大きさも様々なものが栽培されています。
小豆は「古事記」にはすでに五穀の一つとして登場しているほど、古くから日本人の暮らしに欠かせない食材でした。
小豆は昔から日本人の生活に寄り添ってきただけに、品種のバリエーションも豊かです。
色を見ても一般的に認識されている「アズキ色」以外の黒、白、緑、白と赤のまだら模様などもあります。
赤飯、あん、汁粉などでなじみが深い小豆は、栄養的に見ても、なかなかすぐれた豆類といえます。
主成分はデンプンとタンパク質で、ビタミンはB1を多く含んでいます。
ビタミンB1は、デンプンの消化分解には欠かせないものです。
汁粉にしてもちと一緒に食べたり、まんじゅうのあんにして食べたりするのは、栄養のバランスという点では、なかなか良い組み合わせなのです。
その他、小豆はビタミンB2、ニコチン酸、食物繊維やカリウム、カルシウム、リン、鉄などのミネラルを含有しています。
ビタミンB1、B2はエネルギー代謝を促すビタミンで、疲労回復などに効果があります。
カリウムは体内の余分な塩分を排出して、高血圧を予防する働きがあります。
また、食物繊維が豊富なので便秘対策にも役立ちます。
小豆の赤い色はポリフェノールの一種、アントシアニンで、目にいいとされています。
小豆の外皮に含まれているサポニンには利尿作用や整腸作用、咳や痰をとるなどの働きがあります。
また、ブドウ糖が中性脂肪に変化するのを抑え、脂質の代謝を促進する働きがあるので、肥満防止効果も注目されています。
小豆には顕著な利尿作用があることが、昔から知られています。
これは、小豆の外皮に利尿や便通を促進するサポニンという成分が含まれているからです。
腎臓、心臓、かっけなどからくるむくみには、小豆30gをヤマゴボウの根5gと共に煎じて、1日3回に分けて飲みます。
あるいは、小豆125gとにんにく数片、それにしょうが9gを加えて煎じた汁でも良いでしょう。
ビタミンB1不足からくる、だるさやむくみには、小豆を煮て食べます。
1回の量は50gほどで、毎日食べ続けると、しだいにむくみやだるさが改善されます。
薄い塩味か、ハチミツで味をつけると食べやすいでしょう。
これは、母乳不足の場合にも効き目があります。
小豆には、利尿作用のほかにも解毒作用もあるので、体内のアルコールを速やかに排泄してくれます。
小豆30gを400mlの水で半量になるまで煎じたものを、数回に分けて飲みます。
また、二日酔いで弱った胃には、小豆がゆがピッタリです。
皮膚にはれものが生じたときは、小豆の粉を大根のおろし汁でねって、布などにのばして患部に貼ります。
ビタミンB1の豊富な小豆は、筋肉の中に疲労物質がたまることを防ぐ働きがあります。
筋肉を使って疲れたとき、また筋肉痛や肩こりのあるとき、小豆を食べれば症状が改善されます。
市販のアズキ1カップを4~5倍の水で煮た小豆粥は昔から脚気の妙薬と言われ、1日3回に分けて用います。
二日酔いや母乳の出をよくしたり、便通を整える効果もあります。
むくみには1日量30gを水400mlが半量になるまで煎じ、3回に分けて服用します。
皮膚に腫れがあるときは、アズキをすりつぶして粉にしたものを大根のおろし汁でねって、布に伸ばして患部に貼ります。
食用以外では、お手玉の中身に使われたりしています。
小豆を使った食べ物で最初に思い浮かぶのは、何と言ってもあんこでしょう。
収穫される小豆のうち、8割が和菓子の材料に使われると言います。
羊羹、最中、どら焼き、あんみつといった、お馴染みの菓子になります。
彼岸のおはぎ(ぼたもち)や、柏餅といった年中行事のお供え、赤飯など日本の行事や祝い事に小豆はなくてはならない食材です。
小豆と野菜を炊き合わせたいとこ煮、中でもかぼちゃと炊き合わせたものは和食の定番と言えるでしょう。
その他薄味の煮物、赤飯や小豆がゆ、ゆでて豆サラダに。