糖質の代謝
糖質はブドウ糖に分解され、エネルギーになります。
ブドウ糖は、体の各細胞に取り込まれ、酵素の働きで変化していきます。
その過程で、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを大量に含む物質ができます。
ブドウ糖の製造
ブドウ糖は、植物の光合成によって二酸化炭素と水から太陽の光エネルギーを結合のエネルギーにして造られます。
穀類やいも類はブドウ糖をデンプンという形で実や根に蓄え、人はこれらを食事から摂取して自分のエネルギーに変換しているのです。
糖質の利用
摂取したデンプンはブドウ糖に分解され、小腸から吸収されて肝臓へ運ばれます。
一部は肝臓を素通りして血液中に入り、各組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられます。
また、一部のブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓へ蓄えられます。
肝臓での貯蔵量を上回る余分なブドウ糖は、内蔵脂肪や皮下脂肪として蓄えられます。
エネルギー発生と呼吸の関係
ブドウ糖がエネルギーに変換されるとき、呼吸によって体内に取り入れた酸素を使う代謝と使わない代謝に分けられます。
ブドウ糖は酵素の働きでまずピルビン酸になりますが、その過程で少量のエネルギーが発生しますが、酸素を使わないこの代謝を「解糖」といいます。
激しい運動などで酸素が不足したときなどに、このエネルギーが使われます。
ピルビン酸は、さらに酵素によってアセチルC0Aという物質に変化し、それがTCA回路(酸素を使う代謝)に入ります。
このTCA回路でできたクエン酸が呼吸によって取り入れた酸素と反応することにより水と大量のエネルギーが発生します。
このエネルギーが生命活動の源となります。