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ごぼう
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野生のごぼうは、ヨーロッパ、シベリアから中国大陸にかけて広く分布していますが、根の部分を食用にするのは日本だけという変わった根菜です。
日本に伝わったのは、そうとう古く、平安時代には、宮廷の献立にごぼうが使われていたそうです。
関東から出荷される滝野川ごぼうや京都の堀川ごぼうなどが有名な品種です。
ごぼうは、食物繊維の代名詞とも言われるほど含有量が多いです。
ごぼうの食物繊維は、腸内環境を整え肌荒れや便秘の予防に大きな効果が期待できます。
食物繊維は低エネルギーで満腹感を得られるので肥満対策に非常に役立ちます。
また、血液中の余分なコレステロールを吸着して、体外へ排出する働きもあります。
これによりコレステロール値を下げて、動脈硬化を予防します。
さらに食物繊維は免疫力を活性化させ、発がん物質を抑えたりするなど、様々な効果を発揮するのです。
これらの働きからわかるように、ごぼうは肥満をはじめ生活習慣病の予防と改善に大変役立つ食品です。
ごぼうを栄養面から見ると、成分の8割が水分で、ビタミン類もあまり含まれていません。
しかし、それを補って余りあるだけの食物繊維の効能があります。
食物繊維は、栄養ではありませんが、腸の働きを整えたり、コレステロールをコントロールしたりする重要な作用を持っています。
近年では、発がん物質など有害物質を体外に排泄する機能が、あることがわかっています。
ごぼうには、1.8%の繊維が含まれているので、便秘の人が常食すれば、症状の改善が期待できます。
食物繊維が、腸を刺激して蠕動運動を活性化させ、便通を浴するのです。
ごぼうには、利尿効果もあるので、腎臓病などで体がむくんでいるときに食べると、体の余分な水分が尿になって排泄され、むくみを解消します。
ごぼう特有のシャキシャキした歯ざわりは、イヌリンという炭水化物によるものですが、このイヌリンに腎臓の機能を高める効果があります。
ごぼうを常食すれば、便や尿や汗といったいろいろな形で、体内の毒素を排泄してくれますので、血液が浄化され、肌も美しく保たれます。
便秘などによる吹き出物、肌荒れに悩んでいる人は、お肌のトラブルの解消が期待されます。
ごぼうには、アルギニンという成分が含まれていますが、これは精力増強に役立ちます。
アルギニンは、スタミナドリンクの成分になっていることからわかるように、性ホルモンの分泌を促し、男性機能を高める働きがあります。
昔からごぼうを食べると精がつくといわれたのは、迷信ではなく、ちゃんとした根拠があったわけです。
牛肉とごぼうの卵とじなどは良質のタンパク質も豊富で、まさに理想のスタミナ食といって良いでしょう。
ごぼうは、低カロリーでありながら、ミネラルなどの成分が多いので、糖尿病患者の食事に、うってつけです。
また、食物繊維には、血糖値の上昇を抑える効果もあります。
せき、たんの妙薬としても、古くから利用されていました。
ごぼうの皮をすりおろしたものをしぼって、その汁を飲みます。
1回にさかずき1~2杯、1日数回飲めばせきが止まり、たんが自然に切れるようにないます。
虫刺されや湿疹の場合は、おろし汁を患部に塗ると効果があります。
口内炎の場合も、おろし汁でよく口の中をすすぐと、痛みがとれて楽になります。
ごぼうを刻んで布袋などに入れ、風呂に漬けて入浴すれば、あせもなどに効果を発揮します。
根元のひび割れがなく、先端がしおれてない。
ハリや弾力があり、太さが均一。
ひげ根が少ない。
洗いごぼうは鮮度が落ちやすいので、泥つきを選ぶ。
洗いごぼうの保存方法は、ポリ袋に入れ、袋の口を軽くとじ、深めの容器に入れ、冷蔵室で立てて保存(保存期間は1週間)。
泥付きのごぼうは、冷蔵庫に入る長さに切り、泥が付いたまま新聞紙に包み同様に保存(保存期間は1カ月)。
皮は包丁の背でこそげるか、金属たわしなどでサッとこする程度で調理したほうが、風味を逃がさないので良いでしょう。
ごぼうは切って空気に触れると、黒く変色します。
切ったらすぐに水に浸し、全部きり終わったら水気を切って調理すると良いでしょう。
白く仕上げたいときには、酢水に浸すと良いでしょう。
ごぼうは食物繊維が豊富な野菜の代表で、腸内環境の改善効果が期待できます。
また、血圧下げる作用があるカリウム、骨の生成に必要なカルシウムも豊富です。
栄養価の高い皮も一緒に調理するように心がけましょう。
煮物にして煮汁も食べれば、溶け出したカリウムも摂取できます。
食物繊維は油と一緒にとると便のすべりがよくなるので、炒めてから煮物にすると、さらに効果的です。
ごぼうのカルシウムは、梅干しと一緒にとると吸収率が高まり、骨粗しょう症予防の予防に貢献します。
ごぼうの食物繊維と梅のクエン酸には整腸作用があり、疲労回復も期待できます。
おすすめレシピ:ごぼうとにんじんの梅かつおだれ
ごぼうのカリウムやカルシウムに、いわしのDHAやEPAが加わることで、血圧を下げる働きが期待でき、高血圧を予防します。
ストレス緩和も期待できます。
おすすめレシピ:ささがきごぼうといわしのさつま揚げ