ブリの効果的な調理法

ブリの体に良い脂肪酸のEPAやDHAをしっかり摂るには、生の刺身にするのがやはり一番です。

ぶり

網焼きや照り焼きも美味しいものですが、せっかくの脂肪酸がしたたる脂となって流れ出てしまうのは問題です。

生ではしつこいという場合にはさっと煮たり、雑炊に具として入れます。
ダイコンと一緒に煮て、ブリのエキスをすべて吸わせるブリ大根も良いでしょう。

なお、生のブリは食べすぎるとジンマシンなどの症状がでる場合があり、とりわけ胃の弱い方は、注意が必要です。

豊富な脂肪酸を活かすうえでも、生で食べるのがおすすめなブリですが、そればかりでは飽きてしまうのも無理のない話しです。

やや濃厚すぎる脂は、手早くお湯にくぐらせるだけでかなり食べやすくなりますので、たとえば鍋仕立てでしゃぶしゃぶのようにいただく方法がおすすめの一つです。

鍋に残っただしは、溶け出したほかの具の成分とともに、最後に雑炊でいただけます。

もう一つのおすすめは、長崎地方でお正月に古く食べられてきた「ブリと唐人菜の雑煮」です。

唐人菜は、ブリに不足がちのカルシウムビタミンAを補ってくれる緑黄色野菜ですが、小松菜などを代用していただいてもかまいません。

焼き餅、しいたけ、豆腐にゆでた唐人菜(小松菜)、そこへサッと焦げ目をつけたブリを入れ、白味噌を溶いていただけば、寒い冬の夜食におすすめです。

ブリの購入の際のポイントは、1匹ものなら、身が固くしまっていて尾が大きく、ピンとしたもの、目が澄んで、体側の黄色い縞模様がはっきりしているものを選びましょう。

切り身の場合は、切り口がなめらかで血合いの色が鮮やかなものが良品です。

出世魚のブリは、成長するにつれて太平洋側ではワカシ・イナダ・ワラサ・ブリ、日本海側ではフクラギ・イナダ・ハマチ・ブリの順に呼び名が変わります。

養殖も盛んで、ハマチというと養殖もののブリをさすこともあります。
養殖ものはイワシをエサにしていることからEPA・DHAなどが豊富な反面、ビタミンやミネラルは天然ものに劣るのが普通です。


 

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