さんまの効果的な調理法

以前、焼き魚の焦げに発ガン物質があると騒がれたことがありますが、毎日それだけを山盛り食べるわけではないので、神経質になる必要はありません。

気になるという方は、ダイコンおろしを付け合せれば、含まれる種々の酵素がしっかり解毒してくれます。

調理について、定番の網焼きがすぐに思い浮かびますが、せっかく豊富なEPAやDHAをしたたる脂とともに落としてしまうのはいかにももったいない話です。

栄養素を無駄なく取れるよう、いろいろと工夫していただくと良いでしょう。

サンマに豊富なEPA・DHAをしっかりとるためには、たとえば頭とワタを取り、おろしショウガ・醤油で味つけしたものを米と一緒に炊き込み、骨をはずしてほぐし、シソ・ミツバを加えればサンマの炊き込みご飯のできあがりです。

また、コンブとともに煮て食べる(松前煮といいます)など、サンマのすべてを食べるのがなによりです。

おすすめするのは、煮汁に溶けた成分をまるごといただける「サンマのゼリー寄せ」です。

サンマを薄味に煮付けて身をほぐし、煮汁に粉ゼラチンを入れ、ほぐした身とともに型に流して冷蔵庫で固めればできあがりです。
文字どおり、サンマのすべてを食べることができます。

幅広い健康効果をもつサンマも、他の青魚と同様、アレルギーの方が食べ過ぎるとじんましんや下痢を引き起こすことがあるので注意してください。

さんま

サンマを選ぶときのポイントは、黒目がくっきりと、全体的に光沢があり、背の青色が鮮やかなもの、身がしまり、尾まで太ってウロコがついたものが良品です。

とりわけ、秋の下りサンマで口先と尾の付け根に黄色みがあるものは脂がのって美味しいです。

サンマに含まれるビタミンDには、腸でのカルシウムの吸収を助けるとともに、骨への沈着を促して骨粗鬆症を予防する働きがあります。

また、ビタミンB12は、同じB群の葉酸とともに赤血球を生成し、貧血を予防してくれるビタミンです。


 

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