うなぎの効果的な調理法
EPAやDHAが多いとはいえ、やはり絶対量があるウナギの脂質。
こってりした脂を濃厚なタレで食べる蒲焼きでは、どうしてもカロリー過多になりがちです。
健康に注意をはらうなら、時にはしっかりと蒸して脂を落とし、わさび醤油で食べる白焼きにすると良いでしょう。
あわせて、脂肪の酸化を防ぐビタミンAやビタミンC、コレステロールを排出する働きのある食物繊維の豊富な緑黄色野菜を取れば、良いでしょう。
せっかくの健康食材、長所を活かし、短所を補う工夫をして調理することが大切です。
お勧めメニューは、脂でしつこいウナギをあっさり白焼きにし、サラダ感覚で食べる「ウナギのさっぱりサラダ」です。
使う野菜はビタミンの豊富なチコリー、ラディッシュ、カイワレダイコンなど、ちょっと辛みや苦みのあるものが良く合います。
マッシュルームのスライスを加えれば、食物繊維の補給にもなります。
ドレッシングはフレンチにレモン汁をたっぷり加えるようにします。
抗酸化のビタミンCや食物繊維の働きで、適量に落としたウナギの脂肪をさらに質良く食べられます。
合わせる野菜を変えてみたり、キュウリと合わせて酢の物にする昔ながらの「うざく」にするのも良いでしょう。
ウナギの旬は脂ののった5~7月です。
養殖物はあまり大き過ぎないほうが、脂もしつこ過ぎず、美味しいようです。
その意味で、やや脂の落ちた冬場のウナギはむしろヘルシーともいえます。
実際、グルメには冬のウナギを好む方もいます。
ウナギにつきものなのが粉ザンショウです。
良い香りでウナギの味を引き立てるのはもちろん、じつは脂肪の酸化を防ぐという効果もあります。
脂が多めの蒲焼きを食べるときは、サンショウをひとふりすると良いでしょう。