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かんてん
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天草を原料に作られたところてんは、奈良時代の頃から食べられていました。現在のような寒天が作られたのは江戸時代です。
京都伏見の旅館の主人美濃屋太郎左衛門が「ところてん」の残りを寒い戸外に置いていたところ、「ところてん」の乾物となり、これが寒天の始まりといわれています。
寒天の種類は角寒天、糸寒天、ネット状寒天、フレーク状寒天、粉寒天などがありますが、成分はいずれも同じです。
寒天に含まれる炭水化物は多糖類のガラクトースで、ゼラチンの7~8倍の凝固力を持っています。
海草由来のヨードやカルシウムを多量に含んでいます。体を冷やす効果もありますので、のぼせ性の人や高血圧の人によい食品といえます。
又、寒天に含まれるヨードリン、鉄などは痰のかたまりをとかす去痰作用があります。
赤くはれた痔で歩くこともできなかった人が、かんてんを常食して痛みとハレが引いたという例もあります。
このガラクトースは腸内では消化吸収されませんので、エネルギー源としてはゼロのノーカロリー食品です。
腸内の老廃物や毒素を吸着し、体外へ排出するのを助けますので、便秘の解消に役立ちます。
食事の洋食化に伴い、若い人から高齢の人まで便秘に悩む人が多くなりました。
便秘は吹き出物や肌荒れ、イライラ、特に今後増えると予想されている大腸ガンを引き起こす原因の一つと考えられています。
この便秘が防げ、なおかつ低カロリー食品の素材として、寒天は大いに注目されています。
寒天は無味無臭ですので料理やお菓子の食材として幅広く利用することができます。
寒天を使う場合は、必ず水でもどしてからにします。
水をよく吸いますので、1~2時間、水につけます。
十分もどした寒天を火にかけて煮とかし、いろいろな料理やお菓子に使います。
30~40℃で固まりますので,室温でも充分に固まります。
ようかん、みつ豆、煮こごり、寄せものなどいろいろと応用できます。
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