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キュウリ
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原産地は西北インドのヒマラヤ山地といわれ、民族移動に伴い古代ギリシャに伝わり、その後ヨーロッパに広がりました。
中国へは580年ごろに「胡瓜」の記録があり、シルクロードを経て「胡の国」から伝わり普及したとされています。
華北型と華南型の品種ができて、日本へも伝わり「倭名類聚抄」(923~930年)に記録されています。
この時の品種は華南型で、体を冷やすとされ、あまり食べられませんでした。
明治期以降に華北型品種が導入されると土着します。
その後、これらの品種を基に、多くの品種が開発され、現在の日本は世界で最もきゅうりを食べる国民となっています。
昔、きゅうりは夏の味覚と決まっていましたが、ハウス物が出回るようになり1年中食べられるようになり、季節感がなくなりましたが、夏の暑い時期に食べると、そのみずみずしさは格別です。
果実の96%は水分で、カロリーが少ないのが特徴です。
体を冷やす効果があり、夏野菜として最適です。
発がん物質の活性を抑制する効果もあるとされています。
サラダ、漬け物、酢の物にと、手軽に使える便利な野菜です。
これといった栄養価はありませんが、さっぱりした味わいとパリパリした歯ごたえが命です。
そのためにも鮮度のいいものを選び、生で味わいたい野菜です。
きゅうりには水分とカリウムが多く含まれ、利尿作用があるので、むくみの解消によく効くといわれます。
きゅうりの皮30gを煎じて毎日数回に分けて服用します。また、つるも煎じて飲むと、さらに効果が高まります。
暑気あたりの解消にも効果的です。
特に、ぬか漬けにすると、ぬかのビタミンB1がしみ込んでいるので、きゅうりのビタミンCと共に、疲労回復に効果を発揮します。
ぬか漬けや味噌漬けは、食欲を増進させ、整腸作用があるので、胃炎などであれた粘膜にもやさしく作用してくれます。
きゅうりに含まれるカリウムには、体内の不要な塩分を排出し、血圧を正常に保つ作用があります。
高血圧や腎臓病の方が常食すれば、症状の改善が期待できます。
塩分摂取を控える必要がある妊娠中の女性にもお勧めな食材です。
また、きゅうりには体内の熱を下げたり、アルコールの代謝を促す働きがあり、夏バテ予防や二日酔いを抑える効果が期待されます。
きゅうりの苦味のもとは、ククルビタシンという成分です。ククルビタシンには、色々な種類ありますが、その中の一部には、抗腫瘍性の作用があることが知られています。
きゅうりのしぼり汁は、外用薬としても色々な効能を持っています。
おろしてしぼった汁は、ヘチマ水と同じようにそのまま化粧水として使えます。脂性の肌の方に向いています。
スライスしたきゅうりを10分ほど顔にのせて置くだけでも、美容効果を得られます。
肌をみずみずしくし、特に、日焼けのあとに用いると効果的です。
目の上にのせて置くと、目を冷やし疲れを取り、まぶたの腫れを解消してくれます。
軽いやけど、あせもなどの場合も、スライスしたきゅうりを患部に当てて冷やします。
おろしたものをガーゼに塗って、患部を湿布しても良いでしょう。
食べ方は、サラダ、酢の物、漬物の材料として幅広く利用できます。
きゅうりにはアルコルビナーゼというビタミンC破壊酵素が含まれますが、切ったものをあわせるならとくに問題はないでしょう。
きゅうりのぬか漬けは約10時間漬けるとビタミンB1はもとの5倍に、24時間後だと12倍にも増えます。
新しいぬかをどんどん足して薄味でゆっくりつけると良いでしょう。
水分とカリウムが多いきゅうりは、体を冷やしやすい野菜です。
体が弱っているときや、下痢などお腹を壊してるときには、生のきゅうりは控えたほうが良いでしょう。
きゅうりの栄養はほかの野菜に劣る部分もありますが、ビタミンCの摂取には有効な食材です。
血管や皮膚、粘膜を強くする働きがあるビタミンCは、体にためておけないのが欠点。
その点、きゅうりは生食しやすいので、こまめに摂取できます。
また、脂溶性のβ-カロテンも含むので、軽く炒めれば吸収率がアップするでしょう。
カリウムが溶け出さないようにするには、片栗粉でとろみをつけるのも一つの方法です。
全体が均一な太さ。
表面のイボが尖っている。
両端が瑞々しくてかたい。
緑色が濃くてハリ・ツヤがあるものを選びます。
保存する場合は、表面の水気をペーパータオル等で拭き取り、1本ずつ新聞紙で包んでポリ袋に入れます。
ヘタを上にして深めの容器に入れ、野菜室で立てて保存します(保存期間は1週間)。
長期保存は、塩もみして袋に入れて冷凍もできますが、漬物にするのがお勧めです。
きゅうりのβ-カロテン、ビタミンCと豆腐のタンパク質は肌に潤いを与え、瑞々しさを保つことに貢献します。
おすすめレシピ:豆腐ときゅうりとちりめんのサラダ
きゅうりのビタミンCと桜えびのカルシウムの相乗効果で、ストレスに対抗するホルモン分泌を助け、ストレスの緩和や更年期障害の予防も期待できます。
おすすめレシピ:きゅうりと桜えびの塩炒め
きゅうりに含まれるカリウムには血圧低下作用、玉ねぎの硫化アリルには抗酸化作用があります。
一緒にとる事で血液をきれいにしてくれます。
おすすめレシピ:無限玉ねぎきゅうり