ブロッコリーの抗がん作用

ブロッコリーの抗がん作用のひとつは、活性酸素の害から身を守る坑酸化物質によるものと、もうひとつは、がんを引き起こす原因となる突然変異を抑えるMMTS(メチルメタンチオスルホネート)によるものです。

MMTSの突然変異を抑制する力は大変強力で、しかも変異した細胞を正常なもとの細胞に戻す作用も持っています。

人の体が活性酸素の害を排除して突然変異を抑制するには、2つの方法があります。

  1. 外的である活性酸素が細胞を傷つけようとしたとき、その活性酸素そのものを除去し、無毒化する。

  2. たとえ、いったん細胞が突然変異を起こしても、壊れた細胞を修復して元どおりにする。

というものです。

突然変異は、がんの引き金となるので、MMTSのこれらの働きはがん予防に効果的です。

細胞の突然変異を抑制力を持つ食品は多いものの、その殆どは、前記の1.の働きしかせず、2.の細胞を元に修復する働きを持つ食品は殆どありません。

ブロッコリーはこれら2つの面から突然変異を防ぎ、がんを予防する貴重な野菜です。

この貴重なMMTSは、ブロッコリーを細かく刻んだり、水と一緒にすりつぶす事で始めてできる物質なのです。

したがって、ブロッコリーを小房に分けたものを単にゆでて食べるだけでは、MMTSの力を100%発揮させることはできません。

そこで簡単で、おススメな方法なのがジュースにすることです。
ミキサーにかけるだけなので作るのも簡単ですし、1日1杯飲むだけで野菜不足の解消にも役立ちます。

注意する点は、ジュースを作ってから時間がたつと成分が変化する可能性があるので、作りたてを飲むようにしましょう。

さらに、ブロッコリーは、キャベツの類縁だけあって抗がん性の含硫化合物が豊富で、特に発がん物質の作用を抑える効果が高いスルフォラファンが多く含有されています。

米国ではこの効用はすでに広い範囲で認められていて、抗がん剤として臨床試験にも積極的に用いられています。

このように、ブロッコリーは、健康維持増進のために、有効利用したい野菜の一つです。

ブロッコリー



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